STANDARDS on the sofa〜土岐麻子ジャズを歌う〜 ★★★

STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~

土岐麻子 / STANDARDS on the sofa〜土岐麻子ジャズを歌う〜

::★★★::2004::LD&K::pop::rock::jazz::jp::
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■ ジャズ路線第2弾

ジャズ・サックス奏者である父との共作「STANDARDS」の続編。前作よりこっちの方が興味深い作品になっています。まず、前作にはなかったアップテンポのジャズナンバー「Just One Of Those Things」(コール・ポーター)で幕を開けるのがいい。こういうアップテンポのナンバーをやると、ジャズなのだけれど、なんとなくシンバルズのガラージっぽさも思い出していとおかし。スティーヴィー・ワンダーの「Another Star」をムーディーなボッサ・ジャズでカバーしたものや、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」あたりもいい。この人はやっぱりポップス寄りの曲の方が本領を発揮します。そして白眉は、ナット・キング・コールの「Nature Boy」。スティーヴィー・ワンダーっぽい、少しダークでソウルフルなアレンジはかなり良いです。対して、「星に願いを」などは普通すぎてつまらない。ストーンズの「Satisfaction」は、おもしろい試みだけど、あまり成功しているとは言えない気がします。(5/1/2007)

ということで、前作よりは冒険や幅の広さがあって良いです。