Chim Chim's Bad Ass Revenge ★★★

Chim Chim's Badass Reven

Fishbone / Chim Chim's Bad Ass Revenge

::★★★::1996::Rowdy::pop::rock::
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■ メタル色そのままにタイトになったのはいいが…

捨てる神あれば拾う神あり。R&Bの仕事で有名なプロデューサーのダラス・オースティンに拾われ、オースティンのレーベルであるラウディからアルバムを出すことになります。プロデュースもオースティン。

てゆうかなんでダラス・オースティン? …という気がしないでもないですが。きっとオースティンも個人的にフィッシュボーンが過小評価されていることに歯がゆい思いをしていたんだと思います。

しかし、本作もコケました。前作よりもスカ色が戻っていますが、やはり全体にはメタル色が強いかな。別にメタル色が強くても構わないんですが(「The Reality Of My Surroundings」はかなりメタルだったし)、曲が良くないんですよね。特に、アルバム前半が良くない。何回聴いても全然頭に残らないんだよねえ。メロディがすごく分かりにくい。

ただ、中盤のtr7「Alcoholic」、tr8「Love...Hate」といった、スカ・レゲエ色のある曲でちょっと持ち直すかな。やっぱりスカやレゲエが持ち味なんだよ、このバンドは。また、ハイテンション・ハードコアパンクなtr13「Rock Star」もかなり良い。ロック・ビジネスでの白人偏重を批判した歌詞は後ろ向きでどうかと思うけど、魂の叫びとばかりにシャウトしています。

しかし、最後の10分に及ぶ「Nutmeg」がまた魅力のない曲で…。駄目じゃん。(1/29/07)