Master Of Reality ★★★★★
Black Sabbath / Master Of Reality
::★★★★★::1971::Warner::pop::rock::
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■ より重く、密になった究極のダーク・ロック
70年代前半、全盛期のブラック・サバスのアルバムって金太郎飴的に、どれも同じような内容なんだけど、どれも同じように良いのがすごい。で、このアルバムは個人的には、「Vol 4」と並んでサバスのベストです。
まずサウンドが良いんだよね。トニー・アイオミのギターがちょっとくぐもったような、そしてちょっとショボさもある音を出していて、だけれども厚みもあって心地よい音。良い味出しています。ギーザー・バトラーのベースがちょっと軽目の音ながらぐりぐりとうなりをあげているのも良い。
サバスのアルバムの中でもとりわけミディアム/スロウ・テンポの曲が中心で、派手さはないんだけど、捨て曲がない。サバスには珍しく。ベストトラックはもちろん冒頭の「Sweet Leaf」! オジー(?)の咳の音のループ*1で始まるというわけのわからないオープニングもカッコいいし、すぐに突入してくるぐしゃっと潰れたようなヘヴィーなギターとリズムの唐突さも良い。他、有名な「Children Of The Grave」も良いけど、それほど有名でない「Lord Of This World」〜「Solitude」の連発もヘヴィーでよろし。
名盤です。(1/16/07)