ベストアルバム、企画盤など

Bonnie Pink(ベストアルバム、企画盤など)

ボニー・ピンク (1973年生、1995年アルバムデビュー)
genre::pop::rock::jp::

以下にはボニー・ピンクのベスト盤、企画盤などを取り上げます。オリジナルアルバムなどメインエントリは→こちらへ

Bonnie Pink特集コンテンツ

Bonnie's Kitchen #1 ★★★

Bonnie´s Kitchen #1

Bonnie Pink / Bonnie's Kitchen #1

::★★★::1999::ポニー・キャニオン::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

■ ポニー・キャニオン時代のベスト盤 第一弾

ボニー・ピンクが海外逃亡している間に発売されたポニー・キャニオン時代のベストアルバム2枚セットのうちの1枚。こちらの#1が日本語詞(または日本語英語混合)の曲を集めたベスト、#2がフル英語詞のベストとなっています。

しかし、ポニー・キャニオン時代のアルバムといったって3枚しかないのにベストアルバム2枚だしてどうすんのよと思わないでもありません。まあ、たぶん契約の関係かなんか事情があったのだと思いますが。2006年にポニー・キャニオン時代を含めたボニー・ピンク全キャリアを網羅したベストアルバム「Every Single Sky」が出ましたので、このポニーキャニオン時代のベスト2枚の意義というのも少々小さいものになってしまったと言わざるをえません。(9/2/2007)


この曲を聴け!

  • このベスト盤にはアルバム未収録曲が5曲収録されていますが、このうち「犬と月」(8枚目シングル)「かなわないこと」(3枚目シングルカップリング)「Lie Lie Lie」(同名映画のサントラ提供曲)の3曲は「Every Single Sky」にも収録されているのでますますこのベスト盤の意義が薄くなっています。ただ、「Every Single Sky」に入らなかった「たとえばの話」(「Lie Lie Lie」サントラ提供曲)は注目曲です。非常にポップでかわいらしい曲で、女の子っぽいボーカルを含め、ある意味「らしくない」佳曲…というか、オレ的には名曲です。
  • このアルバムはiTS JPで曲別に変えるので、興味ある曲だけダウンロードするので良いかもしれません。

Bonnie's Kitchen #2 (未聴)

Bonnie’s Kitchen #2

Bonnie Pink / Bonnie's Kitchen #2

::(未聴)::2000::ポニー・キャニオン::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

■ ポニー・キャニオン時代のベスト盤 第二弾 英語編

上述したように、フル英語詞の曲を集めたベスト盤。上述の理由で、存在意義が薄いアルバムです。といっても持ってないんだけど。てゆうか、どうにも買う気になんねー。レア曲としては、ビートルズのカバー(だよね?)「Blackbird」が収録されてますが、これもなんか想像できるしなあ。しかし、iTS JPではこの曲だけ欠けてるんだよね。権利関係だろうけど。(9/2/2007)

re*Pink - Bonnie Pink Remixes ★★★

re*PINK

Bonnie Pink / re*Pink - Bonnie Pink Remixes

::★★★::2002::Warner Music Japan::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

■ リミックス集

ワーナーに移籍しての最初の2枚「Let Go」「Just A Girl」からの9曲のリミックスを収録した企画盤。この手の企画盤が玉石混淆なのは世の常なので多くは望まない方が良いでしょう。ファン向けかなあ。(9/2/2007)


この曲を聴け!

  • まず、ハウスのトッププロデューサー、トッド・エドワーズによるtr2「Sweet」。なかなかにトガったサウンドになっていて良いです。m-floのサウンドとか好きな人にアピールするかも。
  • ステレオラブによるtr4「Sleeping Child」もステレオラブらしい変な出来で良いです。おすすめ。
  • もういっちょ、コーネリアス小山田圭吾)によるtr8「Fish」は、「Get In My Hair」(「Heaven's Kitchen」収録)の美しくも悲しいピアノのフレーズを借用して、明るいトーンの原曲「Fish」と対照的に、耽美的で静かな作品に仕上がっています。リミックスというと、どうしても解体してビートを付けるというのが多いですが、このようなビートレスのリミックスには一本とられたなという感じです。
  • その他は可もなく不可もなく。

Reminiscence ★★★

REMINISCENCE

Bonnie Pink / Reminiscence

::★★★::2005::Warner Music Japan::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

■ カバーアルバム 玉石混交

カバーアルバムで全10曲収録。この手のカバーアルバムにはありがちですが、リミックス・アルバムと同じく、玉石混淆ですね。曲目を挙げますと、以下の通りです。

  1. Ordinary Angels [original:Frente!] with Tore Johansson
  2. Perfect [original:Fairground Attraction] with mito(clammbon)& おおはた雄一
  3. Manic Monday [original:The Bangles] with Yuka Honda
  4. Got Me A Feeling [original:Misty Oldland] with DJ Mitsu the Beats(GAGLE), 平井堅
  5. The Origin of Love [original:Hedwig And The Angry Inch] with HONESTY(會田茂一×高桑圭)
  6. Don't Get Me Wrong [original:The Pretenders] with The Miceteeth
  7. 真夏の果実 [original:サザンオールスターズ] ボニ義(with 斉藤和義
  8. That's Just What You Are [original:Aimee Mann] with 松岡モトキ、奥野真哉(SOUL FLOWER UNION
  9. Your Eyes [original:山下達郎] with 川上つよしと彼のムードメイカーズ
  10. Through The Dark [original:The SUNDAYS ] all Instruments by BONNIE PINK

(9/2/2007)


この曲を聴け!

  • ベストトラックは間違いなくtr1「Ordinary Angels」でしょう。そのままボニー・ピンクのアルバムに入れてもおかしくない、ポップでキャッチーな曲。トーレ・ヨハンソンとも息が合っています。
  • アコースティック路線のtr2「Perfect」とtr3「Manic Monday」も、等身大のボニー・ピンクという感じで良いです。エイミー・マンのtr8「That's Just What You Are」もボニー・ピンクのアルバムに入っていてもおかしくない。影響受けているんでしょうね。
  • ヘッドウィグ&ジ・アングリー・インチのtr5「The Origin Of Love」という選曲もなんだかボニピンらしい。やっぱりゲイ?
  • しっとりとしたレゲエアレンジになっているプリテンダーズtr6「Don't Get Me Wrong」も原曲とは違う雰囲気があって良い。
  • 一方、tr7「真夏の果実」はどうにも弱い。プロモビデオも作成されたtr4「Got Me A Feeling」も弱いねえ。ボニピンじゃなくても良い感じ。

Pink In Red ★★★

Pink in Red~Bonnie Pink LIVE 2003”Tonight,THE Night”at AKASAKA BLITZ”~

Bonnie Pink / Pink In Red

::★★★::2003::Pinxter::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

■ 「Present」ツアーのライブ盤 内容は凡庸

2003年4月5日、赤坂BLITZで行われたライブをCD+DVDに収録。アルバム「Present」のプロモーションツアーで、当該アルバムの曲中心です。はっきり言いまして、ボニー・ピンクはライブでは弱いです。仕方がありません、人の歌唱能力には限界というものがあるのです。悪くはないですが、スタジオ盤に比べて高揚感があって素晴らしいとか、そういうことは期待してはいけません。このアルバム自体、ワーナーではなく、(たぶん事務所のレーベル)Pinxterからの発売ということで、ファン向けの企画盤と考えた方が良いでしょう。

特筆すべきは、スタジオ録音の新曲「Souldiers」が収録されていることですが、この曲もベスト盤「Every Single Day」に収録されているしなあ。

ちなみにDVDの方はカメラ演出がクソで観るに値しません。(9/2/2007)

Every Single Day -Complete Bonnie Pink ★★★★

Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-(初回限定盤)(DVD付)
Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-

Bonnie Pink / Every Single Day -Complete Bonnie Pink

::★★★★::2006::Warner Music Japan::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP (Disc2のみの配信)(→iTSについて

■ ポニー・キャニオンとワーナーをまたぐベスト盤 入門に最適

「A Perfect Sky」の大ヒットを受けて満を持して発売された2枚組ベストアルバム。しかもワーナー時代だけでなく、ポニー・キャニオン時代を網羅しているのが嬉しいところです。選曲もツボを抑えていてナイス。さらに、「泡になった」(2枚目シングルカップリング)、「かなわないこと」(3枚目シングルカップリング)、「Lie Lie Lie」(同名映画サントラ)、「犬と月」(8枚目シングル)、「New York」(10枚目シングルカップリング)、「Love Is Bubble」(20枚目シングル)、「Souldiers」(ライブ盤「Pink In Red」収録の新曲)といった、オリジナルアルバムに入っていない曲の代表的なものをきちんとフォローしているのも評価できます。

ただ、Disc 1がアルバム3枚のポニーキャニオン時代、Disc 2がアルバム5枚のワーナー時代からの選曲となっているので、正直、ワーナー時代のDisc 2の方は入るべき曲がたくさん抜けています。でもまあ、そこはオリジナルアルバムを買ってのお楽しみということで。

初回限定盤には、「Private Laughter」(2004)以降の6曲のプロモビデオが収録されたDVDが付いています。このプロモビデオ集はかなり良かったのでおすすめ。詳細は近日アップロード予定の「映像編」で。(9/2/2007)


この曲を聴け!

  • アルバムを集めているけどシングルまでは深入りするつもりがないというカジュアルなボニー・ピンク・ファンには、非アルバム曲がありがたいです。
  • まず、このアルバムのテーマ曲とでも言うべき2-tr14「A Perfect Sky」。アルバム「Thinking Out Loud」にも収録されていますが、やっぱりこっちのオリジナルアレンジで聴きたい。裏テーマ曲の2-tr11「Love Is Bubble」(「嫌われ松子の一生」サントラ)もはずせません。ある意味、このベスト盤は「空気」的にこの2曲に支えられていると言えるでしょう。
  • 隠れた名曲2-tr13「Souldiers」(ライブ盤「Pink In Red」収録)も、このベストアルバムの「空気感」にぴったり合っています。味わい深くメロウな佳曲です。
  • ポニーキャニオン時代のDisk 1の非アルバム曲ではtr3「泡になった」(2枚目シングル・カップリング)、tr6「犬と月」(8枚目シングル)、tr8「Lie Lie Lie」(同名映画サントラ)の3曲が特にお勧め。いずれもアルバム収録曲にまったく劣りません。