映像特集

Bonnie Pink

ボニー・ピンク (1973年生、1995年アルバムデビュー)
genre::pop::rock::jp::

以下にはボニー・ピンクの映像作品を取り上げます。ちなみにオレはプロモビデオというのは映像そのもののアート性より、曲やアーティストの魅力をうまくサポートしているかということを重視しますので、以下の感想文もそういうものとして読んでください。また、ファン目線ですので、かなりの甘々評価です。ボニピンがかわいく映っていればオーケー、みたいな。

Bonnie Pink特集コンテンツ

B.P.V. vol.1 [DVD] ★★★

BONNIE PINK : B.P.V vol.1 (1995?1998) [DVD]

Bonnie Pink / B.P.V. vol.1 [DVD]

::★★★::2002::ポニー・キャニオン::pop::rock::jp::

■ ポニー・キャニオン時代のプロモビデオ ファン以外は楽しめないだろう

ボニー・ピンクのポニー・キャニオン時代のプロモビデオ集。下に全曲紹介します。

各曲紹介

1. オレンジ (1995)

デビュー曲。青みがかった画面にボニー・ピンクをひたすら映す画像で、意図的なカメラのぶれやぼかしエフェクトなどを多用した良く言えば抽象的、悪く言えば何が言いたいのかさっぱりわからないビデオ。曲の良さをかけらも引き出していない駄ビデオと言えましょう。


2. Surprise (1996)

アルバムには入らなかったセカンドシングル。ストリングスの中央で、もがき苦しむようにして激しく歌うボニー・ピンクを描いたビデオで、最低レベルのデビュー曲に比べるとだいぶ良いです。個人的にそれほど好きではない曲なので、ビデオにも思い入れはまったくありませんが、2006年の「女」を強調したビデオの対極にあるパンクなビデオという点では興味深いです。ちなみに、シングルのジャケではまだ黒髪でしたが、このプロモビデオではすでに赤髪ですね。


3. Do You Crash? (1996)

ビビッドカラーにイメチェンした「新生ボニーピンク」の第一弾。トーレ・ヨハンソンがギタリストで出ています。ビデオとしては、まあ、普通でしょうか。ビビッドカラーのコンセプトは良く出ています。


4. Heaven's Kitchen (1997)

ボニピンの代表曲のビデオ。ビデオの路線としては「Do You Crash?」と同じような感じでしょうか。まあ、普通です。


5. It's Gonna Rain! (1997)

5枚目のシングル。これは良いです。いや、映像のアーティスティックな出来としてはかなり低いというか、ダサめですが、とにかくこのビデオのボニーピンクはカワいいです。キュート! 当時23歳ですが、ほとんど10代にしかみえませんね。さらに、スウェーデンでレコーディングしたときのオフショットがふんだんに使われていて、かなり個性的なボニー・ピンクの私服もたくさん楽しめ、ファンにはたまりませんね。


6. Forget Me Not (1998)

ヨーロッパのお屋敷で、ボニー・ピンクがメイドとクレイジーなお嬢様の二役を演じるビデオ。メイドのボニー・ピンクはカワイイですが、クレイジーお嬢様なボニー・ピンクはシンディー・ローパーばりのド派手なメイクをしていて、そういうキャラだからしょうがないとはいえ、不細工です。というわけでファンにはいたしかゆしのビデオ。ヨーロッパ舞台にする意味がまったく分からないので、その点でも評価低し。


7. evil and flowers (1998)

2分半の弾き語りの小品で、弾き語りの様子が撮影されているだけのシンプルなビデオ。全編セピア調で、落ち着いた感じできれいに撮れていますが、まあ、フツ−。2分半なので特に展開もなく。


8. 金魚 (1998)

珍しく髪の毛の両脇を跳ね上げたヘアーセットになっていて、新鮮。でもエフェクトばりばりの落ち着かない編集にはイラつきます。金魚鉢を覗き込むというコンセプトは分かるんだけど、シンガーの姿もろくに捉えられていないのって音楽のプロモビデオとしてどうなのよ。


9. 犬と月 (1998)

シンプルなプロモビデオで良いです。こういうのでいいんですよ。シンガーが歌う様子を捉えないプロモビデオなんてプロモビデオじゃない。意味不明なストーリーもなく、出演者もボニー・ピンクと犬のみ。曲も良いし、素晴らしいというほどではないが楽しめるビデオです。

ボーナス映像

ボーナスでは、「Heaven's Kitchen」と「犬と月」のメイキングと、「In Sweden」と題したスウェーデン・レコーディングのオフショットを撮ったムービーが入っています。いずれも10分以上あり、特に「犬と月メイキング」と「In Sweden」はボニー・ピンクのオフショットがふんだんに収められていてファンには嬉しいですね。良くも悪くも色気のない女子であります。ちなみに「犬と月メイキング」には、同曲のライブ映像が挿入されるのですが、これがボニー・ピンクの映像史上もっとも太ったボニー・ピンクが観られるという点でもはずせません。上の写真は「In Sweden」のワンシーンです。

さらに、このDVDには隠しメニューなのかどうか分かりませんが、とりあえずオレのコンピュータのDVDソフトでは再生のメニューが見つけられないライブ映像が3曲収録されています(タイトル20, 21, 23)。

  1. Maze of Love
  2. He
  3. evil and flowers

「Maze of Love」はインストアライブで、ギターとピアノのみをバックにしたバージョンで興味深いです。「He」と「evil and flowers」はライブハウスセッティングでのアコースティック・ライブを固定カメラで撮ったもので、前者でノリノリのボニー・ピンクが観られます。

総評

メインコンテンツは、「It's Gonna Rain」と「犬と月」以外はあまり良くないとオレは思いました。しかし「It's Gonna Rain」のアイドルのようなボニー・ピンクは見逃せません。さらに、ボーナス映像と隠し?ライブ映像は、ファンには非常に嬉しい&興味深い内容です。ということで、一つの作品としての完成度は今いちですが、ファンは要チェックですね。(9/6/2007)

B.P.V. vol.2 [DVD] ★★★

B.P.V.VOL.2(1999~2003) [DVD]

Bonnie Pink / B.P.V. vol.2 [DVD]

::★★★::2003::Warner Vision Japan::pop::rock::jp::

■ ワーナー時代のプロモビデオ集 若干クォリティーが上がるもファン以外にはやはり勧められない

プロモビデオ集第二弾はワーナー時代、「Daisy」(1999)から「Tonight, The Night」(2003)までのプロモビデオが収録されています。

各曲紹介

1. Daisy

「Do You Crash?」などと似た雰囲気の、カラフルな、可もなく不可もないビデオ。訳の分からないストーリーはいらないから、普通の演奏シーンを撮ってほしいですね。


2. You Are Blue, So Am I

Daisy」と似たような雰囲気。よくわからないストーリーはほんといらないって感じ。歌詞と合ってるならともかくさ。普通の歌唱シーン撮れっつーの。


3. 過去と現実

公衆電話で歌うボニー・ピンクを撮ったシンプルなビデオ。歌う姿が捉えられているし、余計なストーリーやエフェクトも抑えめなので良いと思いますが、このひたすら暗い画面はいかがなものか。と思ってしまいます。


4. Sleeping Child

暗い青や深緑や灰色にゆっくり変化する水面に歌うボニー・ピンクがオーバーラップするビデオ。画面暗すぎ! ボニー・ピンクが亡霊程度にしか視認できないし、なんなんだこのビデオは。


5. Take Me In

赤いノースリーブブラウスと赤いレザーパンツで歌うボニー・ピンクを捉えたオーソドックスなビデオ…だけど落ち着かない映像編集や無駄なフラッシュがウザいことこのうえない。冒頭に出てくる絆創膏を貼った素足のハイヒールのアップはなかなか良いシーンです。


6. Thinking Of You

最高!! このビデオは良いです。いや、アーティスティックに考えると、ほとんどレーザーカラオケみたいな内容で最低なんだけど、とにかくボニー・ピンクがカワいく撮れている。歌うシーンがふんだんに収められているのもいい。いつもより若干太めなのも新鮮。海辺のライフガードに恋するボニーという設定はまったく「らしく」ないけど、まあ曲調には合っているかなと。とにかくボニー・ピンクのプロモビデオでは3本指に入るお気に入りです。


7. 眠れない夜

ニューヨークっぽい黒人が多く居住するダウンタウンで撮られたモノトーンのイメージビデオ。曲が曲なので暗めの演出ですが、まあ、けっこうキレイに撮れていると思うし、曲調に合っていると思います。ただ、プロモビデオで一番重要な歌うシーンが最初と最後のちょっとしかないのは残念。


8. Tonight, The Night

パラシュートから落ちてきたボニー・ピンクがヘッドフォンを装着してトリップするというイメージビデオ。正直、単調で今いち。歌うシーンがすべて水槽上のみってどうよ?

ボーナス映像

ボーナスは、教会セッティングでのアコースティックライブで「眠れない夜」「Thinking Of You」と、「Just A Girl」ツアーより「Just A Girl」「Building A Castle」の計4曲のライブが収められています。

まずストリングスとギター(と本人のピアノ)をバックにしたアコースティック・ライブですが、ちょっと髪型がいつもと雰囲気が違うのが興味深いですね。曲は個人的には「Thinking Of You」が好きです。「眠れない夜」はもともとアコースティックな曲だからスタジオ盤と大差ないという感じですが、「Thinking Of You」のアコースティックバージョンは新鮮。また、ライブでは弱いボニー・ピンクも、こういうアコースティック・セッティングだとレコードに近いコンディションの歌を聴かせてくれ、「Thinking Of You」でも声が良く伸びて良いです。

「Just A Girl」ツアーの2曲ですが、「Just A Girl」が良いですねぇ。元々曲が好きだからということもありますが、非常にロックな姿勢が感じられて、力強いです。こういうトガった部分をまた復活させて欲しいですねえ。

なお、このDVDにも、メニューからはなぜか行けない(と思う)隠しコンテンツが2つありまして、一つは「Tonight, The Night」のメイキングです。これは純粋に撮影現場のメイキングなんでつまらないです。もう一つは、EP「Daisy」のレコーディング模様と思われる映像です。こちらはなかなか興味深いですね。少人数で隠れ家のようなスタジオでひっそりと録音された雰囲気です。ちなみに髪の色がボニー・ピンク史上もっとも脱色されているというか、ほとんど白ですね(下の画像)。

総評

B.P.V. vol.1と同様、プロモビデオのクォリティーははっきり言って今いち。予算も少なかったんだと思います。ただ、上述したように、レーザーカラオケみたいな内容ながらも、「Thinking Of You」のプロモビデオのみ、最高です。ボーナスライブもなかなかで、「Daisy」のレコーディング風景は興味深いので、ファンは持っていて損はないビデオでしょう。(9/6/2007)

Pink In Red [DVD] ★★

Bonnie Pink / Pink In Red [DVD]

::★★::2003::Pinxter::pop::rock::jp::

■ 「Present」ツアーのライブ カメラワークが最悪

アルバム「Present」のプロモーションツアーの一環、2003年4月5日、赤坂BLITZで行われたライブをCD+DVDに収録したもの。DVDはライブですが、わけのわからないカメラワークと編集が観る者をいらつかせます。レビューは→こちら

Bonnie Goes Overseas [DVD] ★★★

BONNIE PINK GOES OVERSEAS [DVD]
BONNIE PINK GOES OVERSEAS [DVD]

Bonnie Pink / Bonnie Goes Overseas [DVD]

::★★★::2005::Pinxter::pop::rock::jp::

■ 初の海外アコースティック・ライブ・ツアーを収めた小品 ファン向け

2005年の初の海外ライブ(カナダ、アメリカ)の模様をオフショットとともに収録したもの。Pinxterからの発売ということで基本的にファン向けのDVD。カナダのライブはドラムレスのアコースティック・ライブ、アメリカのライブ(NYとテキサス)はバンド編成ながらもセミアコースティックな雰囲気のライブ。内容は、まあ、普通です。オフショットやインタビューもありますが、まあ特におもしろいということはなかったです。しかし、海外録音も多く英語も話せるボニー・ピンクが2005年になるまで海外ライブがなかったなんて意外だなあ。

ボーナス映像に、「Golden Tears」のレコーディングの模様がありますが、これは大変興味深かった。

「Golden Tears」といえばちょっとエレクトロ・ポップな路線のアルバムなんだけど、そのエレクトリックな印象とは裏腹に、このレコーディングスタジオは普通の家のようなオーガニックな空間で、和気あいあいとプロダクションが進んで行きます。また、プロダクションにはかなりボニー・ピンク自身が関与しているんだなということもわかりますね。また、この現場にはドラムがないんですね。打ち込みおよびキーボード(サンプラー)のプレイでドラムをまかなっております。興味深い。アレンジを煮詰めていく様子もとらえられているし、このレコーディングの模様をもっと見たかったな。というか全編これで行ってほしかったぐらい。(9/6/2007)

Tour 2005 "Golden Tears" [DVD] ★★★

TOUR 2005“Golden Tears” [DVD]

Bonnie Pink / Tour 2005 "Golden Tears" [DVD]

::★★★::2006::Warner Music Japan::pop::rock::jp::

■ ライブ映像 演出の単調さに疑問が残る

2005年の10周年ライブツアーの映像。全18曲。10周年といっても、記念イベントは別にあったそうなので、ツアーの内容はごく普通のライブ。

てゆうか、ちょっと普通すぎる。淡白なのです。g,b,dr,key,percのシンプルな編成でギミックもなく(「So Wonderful」でプロモビデオのようなダンサーが出てくるぐらい)、淡々と曲を演奏していきます。バンドの演奏はうまいし(キーボードのニューエスト・モデル〜ソウルフラワー・ユニオンの奥野真哉、ドラムの元24-7 Spyz(懐かしい!)のアンソニー・ジョンソンは「Just A Girl」のころからお馴染みのメンバー)、着実で、カメラワークも「Pink In Red」と違って非常にまっとう。なんだけど、演奏が基本的にスタジオ盤のアレンジを踏襲しているので、なんとなく盛り上がりに欠けます。初日のステージ、しかもホールのステージということで、ちょっと演奏が固かったのだろうか。ボニー・ピンクも前半は表情にも動きにも乏しいのが気になります。

選曲にも少々疑問が。アルバムのプロモーション・ツアーだからしょうがないといえばそうかもしれないけど、基本的に「Golden Tears」の曲が中心で、それも盛り上がりの欠如に影響しているように思います。「Golden Tears」は好きなアルバムだけれども、発売されたばかりのアルバムの曲ということで、演奏・アレンジが今いち固いし(後半の初期の曲の演奏と比べるとその違いは明らか)、また、このアルバムはわりとミディアムテンポの、わりに平坦な曲が多いから、それもコンサートの平坦な印象に関わっているのかもしれません。また、コンサート前半でシングルになった代表曲を全然入れなかったのもどうかと。

後半では、初期の曲(2nd「Heaven's Kitchen」からタイトル曲と「Do You Crash?」、3rd「Evil And Flowers」から「Only For Him」)、それに「Private Laughter」「So Wonderful」「Tonight, The Night」などのシングル曲を演奏してようやく盛り上がりを見せるけれども、だからといって前半がああも平坦な構成で良いのだろうかと思ってしまいます。

「Only For Him」や「Do You Crash?」で聴かせてくれた大胆なアレンジをもっと見せて欲しかったな。「Do You Crash?」では初期の野太い歌唱を聴かせてくれて盛り上がるし。

色々文句言ったけどまあ、ファン的には悪くはないです。オレは、好きな曲をRipしてiTunesに入れてシャッフルプレイして楽しんでいます。(9/6/2007)

Every Single Day - Complete Bonnie Pink [初回盤付属DVD] ★★★★

Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-(初回限定盤)(DVD付)

Bonnie Pink / Every Single Day - Complete Bonnie Pink [初回盤付属DVD]

::★★★★::2006::Warner Music Japan::pop::rock::jp::

■ ファン以外にも勧められるボーナスDVD(プロモビデオ集)

ボニー・ピンクのベスト盤の初回限定盤に付属していたDVDのレビューです。CD本体のレビューは→こちらです

このDVDには、「Private Laughter」(2004)から「A Perfect Sky」(2006)までの6曲のプロモビデオが収められており、さしずめB.P.V. vol.2の続きという感じです。たった6曲ですが、これは見逃せません。というのも、プロモビデオの出来が今までになく良いからです。ボニー・ピンクが音楽的に成熟した時期であることもあるのでしょうか、今までになくちゃんとつくられている気がします。とにかく、B.P.V. vol.1、vol.2より良い内容だと言えるでしょう。

各曲紹介

1. Private Laughter

今回収録のプロモビデオの中ではもっとも出来が悪いです。サビ前でごろんと寝転がって、サビでムクっと起き上がるパターンを繰り返す演出が激しくダサいし、全体に意味不明。曲、シンガーの良さを引き立ててもいません。好きな曲だけに残念。


2. Last Kiss

このビデオはなかなか良いですね。歌う姿がしっかり捉えられているし、構成もコンセプトもシンプルで曲に合っています。CGエフェクトもダサ&自己満足の直前だがギリギリ許せる範囲内。何より、いつになくお嬢さんっぽいボニー・ピンクがカワいく撮れているのがポイント高いです。


3. Got Me A Feeling

なかなか凝ったCGのビデオですが、個人的に曲自体をまったく評価していないのでなんとも評価できません。髪の毛がボニー・ピンク史上もっとも金髪。でもこの人は黒髪の方が似合いますね。


4. So Wonderful

このビデオは素晴らしい。ボニー・ピンクのビデオの中でベスト3に入るんじゃないでしょうか。低い位置のカメラに向かって、雨が降る中ボニー・ピンクがずっと歩くだけという、(ほぼ)ワン・アングル、ワン・アイデアの超シンプルなビデオですが、「彼が教えてくれた、雨が降っても気にしない、素晴らしいんだ」というポジティブな曲のイメージに合っているし、曲調にも合っています。また、ダンサーの踊りがすばらしい。曲の良さを引き立てる好ビデオだと言えるでしょう。


5. Love is Bubble

コメディーミュージカル映画嫌われ松子の一生」でソープ嬢を演じて歌ったボニー・ピンクですが、このプロモビデオでは映画から引用されたシーンは(たぶん)なく、映画にインスピレーションを受けた内容となっています。しかし、異なるセッティングながらも曲・映画のイメージ通りで良く出来たビデオです。水商売女風のボニー・ピンクが新鮮。


6. A Perfect Sky

いわずとしれた大ヒット曲のビデオで、曲を初めて聴いたときもびっくりしましたが、このビデオにもあぜん。おまえはどこのギャルだと。しかし、驚きがおさまったあとでゆっくり見直すと、曲、シンガーの良さを引き立てているという意味では最高のビデオです。とにかくボニー・ピンクがプリティーです。外人に見せて、「この人はXX歳なんですよ」と教えたら、「オウ、東洋の神秘!」と驚くことうけあい。それぐらい若くプリティーかつフェミニンなボニー・ピンクが捉えられています。ボニピンがカワいいだけでなく、ビデオの編集も効果的で、「夏」のイメージが艶やかに演出されています。良いビデオです。

総評

たった6曲ですが、内容は良く、特にファンなら持っていて損はないDVDでしょう。(9/6/2007)

Anything For You [初回シングル付属DVD] ★★★★

Anything For You (初回限定盤)(DVD付)

Bonnie Pink / Anything For You [初回シングル付属DVD]

::★★★★::2007::Warner Music Japan::pop::rock::jp::

■ 意外に良かったボーナスDVD(ライブ)

最近、DVDとカップリングで初回限定シングルやアルバムを売る手法が増えていますが、わずか数百円でDVDがついてくるのはファンにとってはうれしいですね。内容が良ければなおさらです。「A Perfect Sky」の次のシングル「Anything For You」も初動でコケるわけにはいきませんから、200円ぐらいの上乗せで初回限定DVD付きが出たので乗せられて予約購入しました。

DVDの内容は、沖縄での小規模なセミアコースティックライブです。

BONNIE PINK A Perfect Sky Live in OKINAWA
(2006.8.3 安良波公園 野外ステージ)

  1. Ocean
  2. Free
  3. Cotton Candy
  4. Tonight, the Night
  5. Souldiers
  6. Heaven's Kitchen
  7. A Perfect Sky
  8. Evil And Flowers
  • musician
    • guitar : Yoshiyuki Yatsuhashi
    • bass, tambourine : Koichiro Abe
    • percussion, backing vocal : Nana N.
    • keyboard : Shinya Okuno
    • vocal, guitar : BONNIE PINK

これがなかなかに良い出来になっています。まず、セミアコースティックのライブということで、もともとロックセッティングでは声量の問題もあって魅力を発揮できないボニー・ピンクですが、ここでは落ち着いて伸び伸びと歌っています。もちろん、スタジオ盤を超える歌唱には残念ながらなっていませんが、ロックセッティングよりずっと良いし、また、アレンジがセミアコースティックということで新鮮です。日が暮れ行く沖縄という場所もコンサートの雰囲気にぴったり合っていますし。選曲も、「Ocean」「Free」で始まるなんて、かなり渋いですねえ。「Souldier」も良いです。「Heaven's Kitchen」は思いのほかソウルフルで、こういうソウルフルなロックの路線もまた新譜として聴いてみたいなと思いました。

ということで、お勧めできる内容です。(9/6/2007)

Thinking Out Loud [初回限定付属DVD] ★★★

Thinking Out Loud(初回限定盤)(DVD付)

Bonnie Pink / Thinking Out Loud [初回限定付属DVD]

::★★★::2007::Warner Music Japan::pop::rock::jp::

■ 期待はずれのボーナスDVD(スタジオライブとプロモビデオ)

CD「Thinking Out Loud」の初回限定盤に付属していたDVDのレビューです。CD本体のレビューは→こちらです

さて、少々不満の残るアルバム「Thinking Out Loud」でしたが、初回限定付属DVDの内容ももう一つでした。まず、プロデューサー兼ミュージシャンのバーニング・チキンをバックにスウェーデンのスタジオにて「インターネット・ライブ」をやった模様が収められています。曲目は「A Perfect Sky」「Gimme A Beat」「Tonight, the Night」の3曲。観客のいないスタジオライブということで、全体にちょっと寒い雰囲気ですね。演奏、歌ともに、良く言えば和気あいあい、悪く言えば気の抜けたような内容です。

さらに、「Anything For You」「Water Me」のプロモビデオが収録されています。

まず「Anything For You」ですが、急いで制作されたのか、非常に雑な作りです。編集ちゃんとしろよ!と言いたい。せっかく良い曲なのに残念です。ボニー・ピンクが歩きながら歌うという設定が「So Wonderful」とかぶりまくっているし。

次に、「Water Me」のビデオですが、こちらはまあまあでしょうか。曲のイメージ通りの、ちょっとダークなビデオ。良い出来だと思うのですが、あんまり印象に残らないんだよねえ、このビデオ。ただ、少し雰囲気の違う黒髪のボニー・ピンクが見られるのは良いです。

全体的にはこのおまけDVDは今いちかな、と。(9/6/2007)