Threat To Creation ★★★★★

Creation Rebel/New Age Steppers / Threat To Creation

::★★★★★::1981::Cherry Red::dub::

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つるっぱげエイドリアン・シャーウッド率いるイギリスのダブ集団 On U Sound の一味のアルバム。詳細はよく知らないのですが、プリンス・ファーライのバックもやっていたというクリエイション・レベルと、スリッツやポップ・グループ一派などのポスト・パンク系の集団であるニューエイジ・ステッパーズの共作のようです。いや、つーか、もしかしたらクリエイション・レベルの演奏した音源にニューエイジ・ステッパーズが音を加え、エイドリアン・シャーウッドがダブミックスしたのが本作かも。ここによるといずれの曲も元曲があるらしいし。ということで、内容的には、楽曲のベースはあきらかにレゲエなんですが、あまりレゲエっぽくないギターも聴こえてくる（キース・レヴィンらしい）し、エイドリアン・シャーウッドのダブミックスもかなり過激なので、全体に実験的な感触やポスト・パンク的な肌触りが強い作品。緻密さや完成度よりも実験性を優先させた緩くてダウナーな世界ですが、後にマッシヴ・アタックが追及したロック的なサウンドとダブを融合させたトリップホップの原型がこの20年前のアルバムに詰っているとも言えるわけで、あまり有名なアルバムではないけれども、重要なアルバムだと思います。曲では、初手から過激なtr1「Chemical Specialist」、ポスト・パンク色が強く、ダブミックスも冴えているtr6「Earthwire Line」、そして地味だけどリズムセクションの反復が麻薬的なラスト「Final Frontier」が好き。いずれも名曲。他も良いでよ。 (5/9/04)