Live concert at 難波bears, Osaka, 1/23/2009, ?円 ★★★★

Acid Mothers Temple / (LLive concert at 難波bears, Osaka, 1/23/2009, ?円 )

::★★★★::2009::--::pop::rock::

■ まったりサイケデリック

いかん、もう10ヶ月前のライブだ。感想を書かないとわすれてしまう!

このときのアシッド・マザーズ・テンプルのメンツは以下の通り:河端一(g)、津山篤(b)(想い出波止場)、吉田達也(dr)(Ruins、高円寺百景)+ゲストに梅津和時(sax)、ピカチュウ from あふりらんぽ(vo)。

えーと、実はアシッド・マザーズ・テンプルのことは良く知らなくて、吉田先生目当てで行きました。以前、吉田先生の単独ライブを観に難波ベアーズに行こうとしたことがあったんですが、そのときはベアーズに到達する前になんと財布を落としてしまい、ベアーズに到達することができなかったんですね(財布はその後、現金を抜かれた状態でで戻ってきました)。今回はそのリベンジです。

で、難波ベアーズ自体も実は初めてだったんですが、関西インディーシーンを代表するライブハウスなのに狭い! もうちょっと広いのかと思ってました。ぼくがアマチュアでバンドやってたころに出てたライブハウスとなんら変わらない。まあ、独特のぐだぐだな雰囲気がいい味出しているといえばいい味出していました。

さて、記憶が消えてしまうまえに、ライブについて書き留めておきましょう。

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まず、アシッド・マザーズ・テンプルは河端一のバンドだと認識していたのですが、ライブ自体は津山篤(←ちなみにご両親も会場に来ていた)がMC担当して仕切っていた感じでした。河端は、演奏に集中するキャラなんでしょう。河端一は初めて観ましたが、ギターが小さく見えるデカくてすごみのあるハンサムなギタリストでありました。しかしだからといってバンドが求道的かというとそうでもなく、津山のぐだぐだ感あふれるMCにひっぱられて、良い意味でまったりとサイケデリックでノイジーでフリーキーなロックが演奏されていきます。途中、思いつきで「20th Century Schizo Man」が演奏されたりしましたが、これも見事なまでにぐだぐだで、間奏のドラムを一人完コピ演奏していた吉田先生に笑いました。(え、笑うところじゃない?)

その吉田先生は、もちろん素晴らしかったですが、でもまあ、吉田先生の本領はもうちょっとシリアスなシチュエーションでこそ発揮されるので、このリラックスした雰囲気の中では、腹八分目といったところでしょうか。

で、梅津和時ですよ。こんなちっちゃいライブハウスには不釣り合いなほどの大物! 津山が「梅津さんですよ! あのRCと一緒にやっていた!」と連発していたのがまたぐだぐだ感にじみでるポイントでしたが、それは置いておいて、梅津和時。とにかく驚いたのが、還暦過ぎた人なのに、パワフルなこと! アシッド・マザーズ・テンプルの演奏は、良い意味でぐだぐだ感があるとはいえ、すごい轟音であるわけで、しかも基本的に即興なので一曲が長い。その中で、梅津のアルトサックスはノイズの渦にまけないぐらいの存在感を放ってました。いやはや、よく肺活量が続くな、と。大柄な河端のギターもアクションもパワフルだったけれど、小柄な体の、おのれの肺で勝負していた梅津和時の気迫は素晴らしかった。

というわけで、楽しめるライブでした。