ジョン・スコフィールドについて

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John Scofield

ジョン・スコフィールド (12/26/1951生、1977年ソロデビュー)
::jazz::

【概観】

パット・メセニービル・フリゼールとともに、現在のジャズ界のギタリストのビッグ3の一人、ジョン・スコフィールド(「スコウフィールド」の方が英語発音に近い)ですが、このビッグ3の中ではもっともブルーズ、ファンクの要素が強いギタリストと言えましょう。マイルドで透明感あるトーンが主流のジャズ・ギター界で、スコフィールドのギターはファズがかった音。ジャストなタイミングの流麗なスケーリングが主流のジャズ・ギター界において、スコフィールドのギターは「溜め」を重視した、リズム的にどこかつっかかるような、独特のタイミング感。ジャズ界ではめずらしいぐらいルースでレイドバックした雰囲気がスコフィールドの持ち味だと言えましょう。ジャズに「溜め」。この「溜め」がなんだかじらされているような、くすぐったい感じがして良いんですよね。

ビル・フリゼールほどエキセントリックじゃないし、パット・メセニーほど王道じゃないということで、この二人に比べるとミュージシャンとしてのキャラが地味かもしれません。しかし、スコフィールドは70年代以降、ブランクもなくコンスタントにリーダー作を発表し続けてきて、その多作ぶり、アクティブさはメセニーにまけていません。また、メデスキー・マーティン&ウッドと組んだり、レイドバックしつつ新しい感性も持っている人です。

ビッグ3の中ではもっとも肩肘はらずに聴けるので個人的には三人の中で一番好きです。

※CDレビューは遅れに遅れていますが、また追って書いて行きたいと思います。

(11/12/2007)