New York Dolls ★★★

New York Dolls / New York Dolls

::★★★::1973::Mercury::pop::rock::

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■ クォリティーより勢いのデビュー作

リアルタイムでは商業的に成功しなくて大変だったらしい、「プロト・パンクバンド」ニューヨークドールズのデビュー作。しかしまあ、ジャケからして超あやしいです。1973年でこれですからね。そりゃ一般受けせんわ！ ボーカルのデイヴィッド・ヨハンセンはゲイなのは有名だけど、他のメンバーはどうだったんだろう。ツイステッド・シスターの母ですな。

音楽的には「ヤケクソで暴走するストーンズ」という感じでしょうか。プロデュースはトッド・ラングレンですが、ラングレン色は全然なし。つーか、これはデモテープか？ というほどの粗い演奏。特にヨハンセンの暴走ぐあいが半端じゃない。気合い入りまくり。おそらくドールズのアルバムではこのファーストを好む人が多数派ではないかと思います。個人的には、聴いてて疲れるのであまり聴かないんだけど。だってウルサいんだもん。

個人的なベストトラックはtr5「Frankenstein」。ろくな構成もなく、ほとんどカオス状態な曲。実に「らしい」テーマのtr6「Trash」、ベタなロックンロール・ナースの歌tr9「Pills」もナイス。 (1/25/07)