Born Again ★★★
Black Sabbath / Born Again
::★★★::1983::Warner::pop::rock::
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■ ええっ、サバスにイアン・ギラン?!と誰もが思ったアルバム
さて、ロニー・ジェイムズ・ディオが抜けてしまったサバス。ボーカルは誰になるのかと思ったら、なんとイアン・ギラン! 全盛期のディープ・パープルのボーカリストで、その後は「ギラン」というバンドでイギリスで小ヒットを飛ばしていたイアン・ギラン。
ブラック・サバスとイアン・ギラン。分かる人にはギャグとしか思えない組み合わせですね。なぜなら、イアン・ギランはオカルトとか血とか墓場とか、そういうイメージからかけはなれた人だもの。リトル・リチャード仕込みのシャウトをヘビーメタルの世界に持ち込んだワイルドな兄ちゃんですよ。
しかし、意外にもアルバムの出来は悪くありません。
例えば冒頭の「Trashed」は、往年のディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」っぽい曲で、そのなりきりぶりに思わずにやけてしまいます。他の曲も、ブラック・サバスとギラン(バンドの方)を悪魔合体((c)女神転生)させたかのような世界で、いやあ、サバスってわりと器用なバンドなんだなと思わされます。
でもやっぱなんかヘン。(1/16/07)