Saturday Night Live: 25 years, vol.2 ★★★

Saturday Night Live Vol.2

V.A. / Saturday Night Live: 25 years, vol.2

::★★★::1999::DreamWorks::pop::rock::
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サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)の音楽ゲストの曲をあつめたコンピレーション第二部。一部がAORっぽかったのに対し、こちらはずっとオルタナ系です。ニルヴァーナの「Rape Me」に始まり、REM、ホール、ビースティー・ボーイズ、オアシス、グリーン・デイベックアラニス・モリセットなどのロック系から、Dr.ドレ、TLC、アレステッド・ディヴェロップメント、メアリーJブライジなどのモダンR&B、ヒップホップ系まで。でも、やっぱりなんとなく中途半端なんだよなあ、選曲が。たとえば、プリテンダーズのバラードなんて、この中では浮いてると言わざるをえないし、ニール・ヤングを入れるのは良いにしてもなぜスローの「No More」を入れるのか。オルタナとのつながりという文脈ならハードな曲を入れるべきだった。また、ベックの「Nobody's Fault But My Own」やアラニスの「Hand In My Pocket」は、ちょっと地味すぎる気が。それから、ラストを締めるのがジャネットなのは、せっかく「反逆」っぽい全体の雰囲気が台無しというか。そりゃ、「MTVロック」というくくりでいえばおかしくないんだろうけど‥。あと、ニルヴァーナの曲はギターがあきらかに二本聴こえるのもちょっと興醒め。といろいろ文句はあるけど、全体にはけっこう良いです。特に良いと思ったのは、荒削りな(ヘタな)ビースティーの「Sabotage」、バンド生演奏のDrドレ「Been There Done That」、「らしい」雰囲気が良く出てるアレステッド・ディヴェロップメント「Tennessee」、ハードなオアシス「Acquiesce」、そしてハードだけどとてもポップなグリーン・デイ「When I come Around」あたりかな。 (10/10/03)