Relationship Of Command ★★★

At The Drive-In / Relationship Of Command

::★★★::2000::Virgin::pop::rock::

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一部好事家に評判だったアルバム。地元情報誌「Boston Phoenix」でも2000年のベスト・バンドに選ばれていたような。ということで買ってみたんですが、個人的には微妙。一言でいえば「アドレナリンほとばしりまくるハードロック」なんだけど、メインストリームのスタジアム級のハードロックバンドには絶対にない味がある。乱暴にいってしまえばインディーくさいんだけど、サウンドのダイナミックさはメジャーバンドにまったく負けてない。インディーくさいと思うのは、まず最近のハードロックバンドの流行に全然乗ってないところ。古いタイプのハードロックなんだけど、同時にハードコアパンクの精神がみなぎってたり。次に、関連するけど、キレイにまとめようとかそういうところが全然ない。ボーカルは「音程ってなんですかぁ？」ってぐあいに暴走してるし、演奏はうまいけど、メジャーなハードロックバンドやパンクバンドの消毒されたようなウツクシイ演奏と音に比べると、ワイルドなことこのうえない。第三に、どこかニューウェーブっぽいところがあるんだよね、このバンド。特に時々きかれるピアノやキーボードの使い方とか。曲でいえば、tr8「Rolodex Propaganda」とか。ということで、非常に個性的で、火傷しそうにカッコいいバンドです。で、何が「個人的に微妙」なのかというと、うーん、やっぱボーカルかなぁ‥タイプとしては、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャ系で、しかもザックよりラウドでダーティー。しかし個人的にはラウドすぎて疲れるんだよね。加えて、アルバム全曲ハイテンションで押しまくるので、途中で付いていけなくなるという。オレの根性がないということか。tr4「Sleepwalk Capsules」（「ドドドド童貞ちゃうわっ！」で有名な曲）とかtr10「Cosmonaut」とか激カッコいいと思うんだけど。 (7/30/03)