Prolonging The Magic ★★★

Cake / Prolonging The Magic

::★★★::1998::Capricorn::pop::rock::

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Cakeについていつも考えざるを得ないのは、なぜこのバンドはこんなに評価が低いのだろうかということです。CakeがAMGで評価が低いのは以前も述べましたが、インタネをぶらっと見てみてもあまりCakeの熱心なファンって数は多くないようだし。印象にすぎないけど。で、このCake3枚目のアルバムも、AMGでは★★☆しかついてません（4/14/03現在‥AMGの評ってときどきアップデートされてライターが変わったりします）。じゃこのアルバムはひどいアルバムなのかと言えば、そんなことはない。ヒットした前作以上にポップで、良い曲が多い。いつもの、どこかレイドバックしたゆるいビート、乾いたギターにトランペット、そしてどこか哀愁をおびたメロディ。tr4「Guitar」、tr6「Walk On By」、tr7「Sheep Go To Heaven」、tr10「Alpha Beta Parking Lot」、tr11「Let Me Go」と、どこかノスタルジックで胸キュン（死語）なメロディを持つ佳曲がせいぞろい。ただ、ボーカルがどの曲も表情が同じで、醒めた感じなのでアルバム通すとちょっと飽きるというのはあります。歌詞は日本人なのであまり気になりませんが、Cakeに好意的でない人々の意見としては、なんでもかんでもシニカルにとらえるのがウザいらしい。しかも視点がシニカルなわりに音楽的にはあまり進化しないという。そのあたりがこのバンドが評論家などの好意的な評価を受けない所以なんでしょうね。ま、ちょっとカワイソウではあります。 (6/15/03)