Chrominance Decoder ★★★★

Chrominance Decoder

April March / Chrominance Decoder

::★★★★::1999::Tricatel::pop::rock::
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ジャケ買いしたんですが、うーむ、なんというか、ヘンです。フランス語の曲が多く、曲調もフレンチポップな感じ。ピチカート5みたいな雰囲気だけど、あれほどカチっとしてなくて、どこか緩いビートと、生楽器多め、ストリングスばりばりの甘ったるいアレンジ。その上にエイプリル・マーチの、これまたいかにもフレンチ・ポップな、どこかたどたどしいボーカルが乗ります。で、なんつうか、あざといところも多々あって、このアルバムのハイライトのひとつである「Sugar」という曲は、歌詞もロリロリでセクシャルだし、あまつさえ「Knee Socks」なんて曲もあって、おいおい、やりすぎちゃうんかと思ったり。で、調べてみると、このエイプリル・マーチ、90年代中頃からアルバムを出していて、ぽっと出ではないんですね。で、驚いたことに、フレンチ&ヨーロッパ趣味丸出しのジャケ、曲調、歌で、フランス語の曲もたくさん入ってるのに、この娘っこ、実は生粋のカリフォルニア女でフランス語は母語でもなんでもないそうな。おいおい。そのうさんくささで、ポイントアーップ! ヘンなやつー。もっとも、このアルバムのプロデューサー&ソングライターはBertrand Burgalatというひとで、この人はフランス人らしいけど。しかし、この人も経歴を調べてみると、ニック・ケイヴ人脈で、ミック・ハーヴェイのアルバムやらノイバウテンなんかと仕事をしたこともあるらしい。でもルーツはゲンズブールらしい。ヘンなやつー。前述した「Sugar」とか、超甘いフレンチ・ポップスなんだけど、ストリングスはあきらかにインド映画音楽系だし、いや、ほんま、わけわからんアルバムです。 (6/11/03)