Life Time ★★★★

Life Time

Tony Williams / Life Time

::★★★★::1965::Blue Note::jazz::
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天才ドラマー、トニー・ウィリアムズのソロ・デビュー・アルバム。このとき若干18歳だったそうな。で、このアルバムのタイトルはのちの自身のグループ「ザ・トニー・ウィリアムズ・ライフタイム」のもとになっているわけですが、のちのロック・ジャズ/フュージョン路線とは違い、このアルバムは純粋なアコースティック・ジャズです。しかも相当に内省的で、どの曲もダウナー、かつ実験的、フリージャズ的。ラストの曲なんてウィリアムズは演奏に参加せず、ハービー・ハンコックロン・カーターがデュオで語りあうだけの曲だもんね。のちの爆裂ロック・ジャズ路線を期待すると拍子抜けしますが、18歳、初リーダー作にしてこれだけの志の高さと冷静な視点を持ち得ているのはすごいですね。個人的には「Two Pieces Of One: Green」と「Tomorrow Afternoon」そして前述したラストの「Barb's Song To The Wizard」が好き。全体として、とっつきにくいこと山のごとし。で、非常に知的なアルバム。 (4/11/03)