Green Is Blues ★★★★

Green Is Blues

Al Green / Green Is Blues

::★★★★::1970::Hi::r&b::soul::
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アル・グリーンのメジャーデビュー作。全盛期と同じく、ウィリー・ミッチェルのプロデュースに、ハイの強力な演奏陣とのタッグで、のちの土台がここで完成していたと言えます。が、このアルバムはデビュー作ということで、ちょっと軽いんだな、内容が。まず第一に、ほとんどの曲(11曲中9曲)がカバーというのがこのアルバムの「試運転っぽさ」を象徴してる。あと、ハイの強力なリズム陣も、時代のせいかもしれないけどちょっと軽め。ハードな翌年の「Gets Next To You」と比べるとその差は歴然。というわけで、実に「食い足りない」という言葉が似合うアルバムなんですが、それでもなんか憎めない。カバーではビートルズの「Get Back」が良いです。ハイのリズム隊の直球でヘビー、かつ朴訥な演奏が良い味を出しているし、シャウトするグリーンも良い感じ。あとは、メロウなブルーズの「One Woman」、「The Letter」、そして「Tomorrow's Dream」といった曲は、ちょっと陰りがあって、後のグリーンにはない味があって好き。ということで、アル・グリーン・ファンにはなかなか興味深いアルバム。 (3/5/03)