Harold Melvin And The Blue Notes ★★★★

Blue Notes & Ballads

Harold Melvin And The Blue Notes / Harold Melvin And The Blue Notes

::★★★★::1972::CBS::soul::r&b::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

テディ・ペンダグラスがリード・ボーカリストとしてデビューしたボーカル・グループの一作目。ギャンブル&ハフフィリー・ソウル系としては圧倒的にバラード指向なこのアルバム、AMGによると、もともとはDellsのために製作されたアルバムらしいですね。それがDellsとやるほうがぽしゃったので、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツにお鉢が回ってきたということですが、確かに言われてみればこのアルバムはデルズっぽいです。ペンダグラスの咆哮系ボーカルがデルズのマーヴィン・ジュニアに似ているということもあるし。でもそれでいて「デルズのモノマネ・アルバム」になってないのがすごいところ。ペンダグラスはデルズのマーヴィン・ジュニアにくらべると若いわけで、しかも男前だし、全体に瑞々しいんですね。そして、都会的。そんでもって、若さゆえ、ペンダグラスのボーカルもどこか硬質な感触で、引きよりもとにかくガンガン押すという一生懸命さが良いんですよね。まだ青くて甘さのたりないリンゴのようです。「Yesterday I Had The Blues」「If You Don't Me By Now」「Be For Real」の三連発はキョーレツです。「Be For Real」はワガママ女に説教する曲なんだけど、ここまで壮大な説教もないよな。好盤。 (2/14/03)

[追記]iTS USのはパーシャルアルバム扱いですが、曲も揃っていて(注:2004年度盤のボーナストラック1曲はなし)曲数が10曲以下なのでOK。