Automanikk ★★★★

Automanikk

A Guy Called Gerald / Automanikk

::★★★★::1989::Columbia::Club::Techno::House::
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うーむ、もう古典ですね、このアルバムも。ア・ガイ・コールド・ジェラルドは808 Stateの代表曲「Pacific 202」を共作してサウンドプロダクションをてがけたがクレジットされなかったというひととして有名ですが、808と袂を分かって製作したのがこのソロ作です。今になって思うと画期的ですが、メジャーレーベルのコロンビアから出ていたんですよね。このアルバムは、思うに当時としては完成されすぎていたアルバムじゃないかと思います。今聴いても13年前のアルバムとはとても思えない。だけど、あまりに直球で完成されすぎていたためか、評判は呼んだもののヒットはせず、結局ジェラルドは地下にもぐることになります。このアルバムの内容は、かなーりデトロイト・テクノ色が強いです。ジェラルドはイギリス人ですけどね。黒人女性ボーカルがフィーチャーされた曲も多いのですが、それが「イケイケ」風味に絶対ならないのがジェラルドの非凡なところです。これはまさに「黒いテクノ」です。デリク・メイによるリミックス曲もあり。アルバム後半は少々勢いが落ちますが、アルバム前半、特に1〜3曲目の三連発の強烈さは特筆もの。過小評価されているきらいがあるジェラルドの佳作。 (10/10/02)