2000 Best ★★★

2000 BEST

キャンディーズ / 2000 Best

::★★★::2000::Sony::pop::jp::
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ぼくは年代的にはどちらかというとピンクレディー世代なのですが、キャンディーズもかなり入ってます。このベスト盤もさすがに知っている曲が多いです。で、こうして20数年ぶりに聴いているわけですが。なんてゆうか、歌、ヘタですね。音程はずれているとか、そういうこともないんですが(いや、あからさまにはずれてる曲もありますが)、基本的に元気さと勢いで押すというか。昭和歌謡界のTLCとでももうしましょうか(無理あり)。で、ここがその後のグループアイドルの原点なんですよね、たぶん。テクニックよりグループとしてのキャラクターが重要という。あと、たぶんここが、後に松田聖子で完成される「媚び唱法」(語尾をくぃっと上げるのが特徴)の原点のひとつでもあるのでしょう。「暑中お見舞い申し上げます」の合いの手のわざとらしい媚び方はスゴイの一言。オッサン言うところの「健康的なお色気」をここまで具体化するのもすごいですね。「悩殺系お色気」じゃなくて「健康的お色気」ね。「お色気」という言葉自体(「色気」じゃなくて「お色気」ね)すでに死語っぽいですが、この媚びは「お色気」という言葉がぴったりです。ベストトラックはやっぱり「年下の男の子」でしょうか。ここまでキャンディーズのキャラの良さが出ている曲は他にないでしょう。 (5/9/02)