Go Plastic ★★

Go Plastic

Squarepusher / Go Plastic

::★★::2001::Warp::techno::d&b::dub::avant-garde::
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「Music Is One Rotten Note」で全面的に生演奏をとりいれた前衛ジャズ的な音を披露し驚かせたスクエアプッシャーことトム・ジェンキンスンの新作。「次は何をしでかしてくれるか?」とドキドキしながら聴いてみたのですが、基本的にはいつものスクエアプッシャー節に戻った感じ。1曲目は不思議とポップな曲だがあとはいつも通り。高速変態ドラムンベースの打ち込みビートに、トレードマークの変態バカテク・ブヨブヨベース。カットアップや逆回転などをこれでもかと多用して曲を解体する。相変わらずの「スゴい」世界なのですが、ただ、「以前の芸風に戻っただけ?」という軽い失望感も感じてしまいます。いや、もう他の追従を許さない個性的音空間であるのは確かだし、「Greenways Trajectory」とかの過激さは快感なんだけど、うーん、でも、新しい何かがないような‥。これでは旧作を聴いているのと大差ない気が‥。音をつめこむという方法論自体に少々煮つまりを感じてしまう。音数少なくスローテンポの最後の曲とかなかなか良いだけに余計そう思ってしまいます。 (8/10/01)