Alive In America ★★★

Alive in America

Steely Dan / Alive In America

::★★★::1995::MCA::pop::rock::
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1980年のアルバムを最後にアルバムを製作をするのをやめたスティーリー・ダンが2000年に新作を出すまでのあいだに発表したただ一枚のアルバムがこのライブ盤でした。全盛期の70年代半ばにコンサート活動をやめてしまった彼らだけに、最後のアルバムを出して15年後(1994年のツアーだから正確には14年後か)に決してコンサートで聴くことのできなかった曲をライブで聴けるというのも妙な気分であります。その妙さがスティーリー・ダンっぽいのかもしれないですが。内容は基本的に「ナツメロ」に終始してしまっています。テクニックの確かなセッションミュージシャンをバックに完璧に再現される過去の名曲たち‥ってスタジオ盤とたいしてかわらんやん! もともとフュージョンっぽい音楽性を屈折したオタクっぽさで独特の世界をつくっていたユニットだけに、開放的な雰囲気のコンサートだと、特にフェイゲンのボーカルが聴こえないとホントにただのフュージョンに聴こえる瞬間も。でもまぁ、ファンにはうれしい一枚。ライブだけに「ボディサトゥヴァ」や「リーリン・イン・ザ・イヤーズ」などの初期の曲や「ペグ」みたいなキャッチーな曲が特にいいな。 (8/1/01)