Frequencies ★★★★

Frequencies

LFO / Frequencies

::★★★★::1991::Warp::club::techno::
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テクノの、もはや古典ですな。これが出た当時、ぼくは黒人音楽第一主義、ハウス優位主義だったので、LFOのこの作品はぼくにとっては「YMOの亜流」で片づけられるものでした。今のわたくしは、感性がテクノにも開かれている(叙情的なものやアンダーワールドのようにロック的なものを除く)ので、このアルバムを東京滞在中に改めて入手しまして(アメリカでは入手しにくい)、カッコえー!と感嘆しておるわけです。いやはや、なんというか、どこを切っても「テクノ」であります。当時は「ブリープ」なんて名前で呼ばれており、一時的な流行り物であるかのような雰囲気もあったものだったが、今聴くと、ミニマリズムの精神、切り詰めた音数の少ないサウンド、サウンド間の残響、ほのかな叙情性など、テクノの基本中の基本という感じ。「グルーヴより音そのものへの希求」という姿勢が、当時まだディスコ色が残っていたテクノの世界においては非主流的だったといえると思うが、今聴くと、たとえばエイフェックス・ツインなどはこのあたりのサウンドの直系だという感じがして今にしてみれば主流だ…って、エイフェックスは「主流」か? ハウス系であるけど大名曲にして代表曲「LFO」はやはりカッコいい。曲名は似ているが対照的に「どテクノ」な「El Ef Oh!」も超すげー名曲どすなー。 (9/10/00, 08:08:51 (JST))