Noon Chill ★★★★★

Noon Chill

Arto Lindsay / Noon Chill

::★★★★★::1997(Japan)/1998::Bar None::pop::rock::brazil::
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今までの最高傑作だと思う。これまで参加メンバーは多様だったのが、メルヴィン・ギブズ(b)とアンドレス・レヴィン(g, key)をはっきりと軸にして絞られた。そのせいか、焦点がさだまった作品となっている。前作を「ちょっと重い」と書きましたが、重いのは今回も同じ。というか、こっちの方が暗い。でも、重さの質が違うというか、前作は贅肉がつきすぎて重い感じだったんだけど、今作はシェイプアップしたボクサーがくりだすパンチのような重さ(なんのこっちゃ)なのだ。なんて抽象的ごたくはどうでもいっか。とにかく素晴らしい作品。メロウでポップでダークで実験的。ブラジル色も濃い。一曲一曲について語るときりがないのでやめますが、とにかくすべてが素晴らしいアルバム。前作まででは抑えられていたノイズ・ギターが自然な形で復活しているのがまたうれしい。何度でもいうけど、傑作也。 (06/09/00, 17:58:25 (JST))