2009年度(US編)

さて、iTS年間ベストセラー大人買い祭りの「US(アメリカ)編」です。iTunes Store USの曲ダウンロード年間50位に入った曲を片っ端から購入して無責任に感想を書きなぐる企画です。

音楽雑誌も読まない&チャートもふだんまったくチェックしない&ラジオなど全然聴かないぼくですので、毎年この企画には「世の中こんなトレンドなんだ!」と新鮮な驚きを感じるのですが、今年のUSチャートにはほんとビックリしました。

驚いたことの第一は、ユーロダンス・サウンドが席巻していること。なんじゃこりゃ! 前年のチャートでも、ラッパーT.I. (featuring Rihanna) / Live Your Life(2008年度31位、今年度も49位にランクイン)が、O-Zoneの「恋のマイアヒDragostea Din Tei)」を大々的にサンプリングしていて、ヒップホップとユーロという組み合わせに驚いたものですが、今年はそれがチャート全体に蔓延している! しかもヒップホップからロックからポップまで、すべてのジャンルに! 知らなかったのはぼくだけでしょうが、それにしてもびっくりです。基本的にユーロって80年代の香りなんで、なんかタイムスリップした感じがして不思議な感じであります。ついにはLady Gagaみたいな、存在そのものがユーロダンスポップどまんなかのアーティストがバカ売れしたり。いやあ、チャートって何が起こるか分からないものですねえ。

驚いたことの第二は、オートチューンの氾濫! 去年からじゅうぶん兆候はあって、昨年12位のChris Brown / Foreverとか、さわやかにメロウな曲なのにボーカルがオートチューンばりばりでヴォコーダー処理していたのを、個人的には「Zappのロジャーがヴォコーダーでバラードやっている感覚でおもしろいな」と思っていたのですが、まさか、2009年にはこんなに蔓延していたとは…。今年のチャートはオートチューンでロボット化した声だらけで、生声を探すのが難しいほどです。もちろん、オートチューンは昔から、アイドル/ショービズ系シンガーを中心に、音程・声量補正のために使われていたわけですが、2009年のトレンドは、音程補正というより、オートチューンを強くかけて、わざとエレクトロ感を出すために使われているようですね。上に書いたユーロダンスのトレンドと同期しているということでしょう。そういうのって、嫌いじゃないけど、こんなに氾濫しているとちょっとうんざりしますね。大体、歌声をピッチ的にも強弱的にも標準化して粒をそろえるのがオートチューン補正ですので、つまり、オートチューンかけると安定するかわりに個性が削ぎ落とされることになるわけです。まあ、ヒットチャートなんてオートチューンがあろうがなかろうが大して個性なんてないシンガーがたくさんいるわけですが、今年の歌声の「標準化」ぶりには驚きを禁じ得ません。

ただ、ぼくはクラブ音楽好きという特性がありますから、そんなに嫌悪感を感じるわけではありません。少々うんざりすることがある程度で。ユーロ風味も嫌いではありません。

ということで、今年度のアメリカ版のiTS Top 50は驚くほどぼくの耳に優しい。聴いてて抵抗がない。嫌いな曲がない。むしろ「けっこういいんじゃね?」と思ったりします。暑苦しいアメリカンロックと歌い上げバラードが激減したのも良かったかも。ただ逆に、「これはホント最高!」ってオレ的に思える曲は今年はなかった。

というわけで、以下、各曲の感想を書きなぐります。たかだか1曲や2曲聴いただけで判断するのは無茶だと分かりつつ、お気に入り度を★で記しますが、「★★★」が標準。「けっこういいな」と思ったら「★★★★」、「これはけっこう聴くのがキツい」と思ったら「★★」。「★★★★★」は、「この曲なら何回でもリピートオッケー!」という曲です。

ただ、今回はどの曲もけっこう気に入っており、いつもの調子で★をつけると「★★★★」だらけになってしまうので、「★★★★」の基準はちょっと辛くしています。

あくまで【な】本人の「お気に入り度」ですので、もし貴方と意見が違ったら「こいつ分かってねえな」と笑ってやってください。

ではでは、本年度分。


1. Black Eyed Peas / Boom Boom Pow (2009) ★★★★

BEPがこんなにヒットメーカーになるなんてびっくりで、いやあ、こんなに中庸で中途半端であることをうまくヒットに結びつけられるなんて感動的でさえあります。

…と微妙な悪口書きましたが、この曲に限って言えば、ビートとエレクトロなベースに徹底的に特化し、実験性とヒット性を兼ね備えた曲で、BEPもやる気になりゃできるんだなと思わせる佳曲です。

そういえば、ファーギーって別にBEP辞めたわけじゃないのね。

2. Flo Rida / Right Round (2009) ★★★

わお、2位にしていきなりDead Or Aliveですか。今年のUSチャートの波乱を強く感じさせる曲です。去年までFlo Ridaなんてどこが良いのかわかんねえよと思っていましたが、こういう路線ならOK。てか、これってヒップホップなのか?

3. Lady GaGa / Poker Face (2008) ★★★★★

なんですか、この人は。栗山千明似の人は。

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…というのはどうでも良くて、なんですかこの80年代先祖帰りみたいなニューウェーブでトラッシーなユーロポップは! 何曲かチャートインしている曲ではこの曲が一番好きです。どうでも良い曲だけどサビが頭に妙に残る。声もなかなかいい。ちなみにiTS大人買い祭りの日本編の★★★★より星の数が多いのは、USのチャートの中でより映える曲だから。

4. Black Eyed Peas / I Gotta Feeling (2009) ★★★

この曲は、ほんと普通のポップロックで、こういう中庸の極み(パーティーやって楽しいな、的歌詞も含め)を堂々とやってのけてヒットさせるのがBEPのすごさなのかもしれません。トンガってないのが重要、ほどほどにキャッチーなのがエラいと高らかに宣言しております。オレ的にはヌルすぎて風邪引きそうになりますが。

5. The All-American Rejects / Gives You Hell (2008) ★★★★

オールアメリカン・リジェクツはあまりちゃんと聴いたことないんですが、この曲良いですね。はっきりいって新しさとか、強い個性とかはない、ポップでキャッチーなパンク系ハードロッカーですが、優れたメロディと心地よいサウンドに素直に気持ちよくなれます。

6. Lady GaGa / Just Dance (2008) ★★★

レイディ・ガガの出世作…かな。「Poker Face」には劣るけど、相変わらずの確信犯的ユーロ・トラッシュ・ポップで、良いです。繰り返しになりますが、声がいい。

7. Miley Cyrus / Party In the U.S.A. (2009) ★★★★

前年16位にチャートインしていた「See You Again」は、いかにもティーンアイドルという感じのクソつまらない曲でしたが、この曲はイイですね。アホみたいなタイトルの、他愛のないポップソングですが、曲自体は意外にアホっぽくなく、ミディアムテンポの落ち着いたグルーブも好ましいし、マイリー・サイラスのボーカルも張りがあってとても良い。もちろん軽くオートチューン仕様でありますが、オートチューンで平均化された声の中にも、サイラスならではの伸びやかな個性もきちんと感じられます。東洋人差別写真のスキャンダルなどもあったサイラスですが、それはそれ。この曲は良い曲です。

8. Miley Cyrus / The Climb (2009) ★★★

マイリー・サイラス2曲目。ベタなアメリカン・パワーバラードですが、これも意外なことに良いです。サイラスのボーカルはなかなかに力強く、ありがちなパワーバラードをかっちり魅力あるものに昇華しています。好きなタイプの曲ではないが、ナイス。

9. T.I. / Dead and Gone (feat. Justin Timberlake) (2008) ★★★

ティンバランドの「Apologize (featuring OneRepublic)」路線の、白人が哀愁のあるメロディを歌い、黒人がラップするタイプの曲。この手の曲はあまり好きじゃないんだよねえ…薄味で。

10. Kings of Leon / Use Somebody (2008) ★★★

今回のTop 50の中ではかなりマッチョ・アメリカン・ロックっぽい曲ですが、王道マッチョ・アメリカンが嫌いなぼくなのに、この曲はなかなかに良くて、自分のアイデンティティーが崩れそうです。うん、暑苦しいけど悪くない。

11. 3OH!3 / Don't Trust Me (2008) ★★★

「mixture of electro music, alternative rock and hip hop」をやるバンドということですが、この曲はただの安っぽいテクノ・ポップ・ロックという感じです。そしてアホっぽい。

12. Soulja Boy Tell 'Em / Kiss Me Thru the Phone (feat. Sammie) (2008) ★★★

アホっぽさと山師っぽさが突出していて素晴らしかった「Crank That」でブレイクしたソウルジャ・ボーイ・テレムですが、今回はえらいマジメにオートチューンなバラード・ヒップホップやってます。ま、フツーですね。

13. Jay Sean / Down (feat. Lil Wayne) (2009) ★★★

またオートチューン系、ユーロ系R&Bバラード。毒にも薬にもならず。

14. Kelly Clarkson / My Life Would Suck Without You (2009) ★★★★

アイドルを脱してロッカーとしてイメチェンしようとしてレコード会社と揉めたらしいケリー・クラークソンアメリカン・アイドル出身)。その「ロック」な作品が今いち売れなかったせいか、今回はこれ以上ないほどセルアウトな芸風で戻ってまいりました。ロッカー指向はどこへやら、オートチューンばりばり、ユーロっぽいトラッシーなニューウェーブ・サウンド。おまえは恥を知らんのか! と言いたいところですが、これが意外に良いから困ったもんです。オートチューンかけていても、クラークソンのパワフルで伸びのあるボーカルは十二分に存在感があります。良いシンガーです。要するに、オートチューンかけて平均化しても個性がちゃんと出るかどうかが勝負の分かれ目なんだな、この時代。

15. Sean Kingston / Fire Burning (2009) ★★★★

ショーン・キングストンみたいな商業主義ラガ・シンガーは、正直嫌いなタイプなんですが、アメリカにユーロダンス・ブームが訪れたため、ただでさえ「売れるためならなんでもやるぜ」的なキングストンの芸風が突き抜けたものとなり、逆にオレ的には「ここまでやればOK!」というところまで来てしまいました。もうアホ丸だしのイケイケ・ユーロダンスチューン(ラガ風味)で、素晴らしいです。てか、良い曲です。

16. Taylor Swift / You Belong With Me (2008) ★★★★

前年も33位に「Our Song」が入っていたカントリー系若手パツキン・シンガーのタイラー・スウィフトですが、今年はよりブレイクして、16位と20位に入賞しています。「Our Song」はピンと来ませんでしたが、この曲はほんとうにキャッチーで、心地よい楽曲であります。まあ、全然カントリーでもなんでもなくて、マイリー・サイラスが歌ってもおかしくない曲ですが。

17. The Fray / You Found Me (2009) ★★★

ありがちな普通の男声ロッカー。

18. Kanye West / Heartless (2008) ★★★

失恋してとちくるったらしいカニエ・ウェストの新作から。808のシンプルなリズムに乗せて、ハートブレイクな思いを、ラップではなく歌で聴かせるというアルバムらしい。この曲もその路線だけど、いまいち…。てゆうか、むしろゴミみたいな曲。でもこのあさっての方向に向かってボール投げる感じが確かに哀愁を感じさせます。

19. Pitbull / I Know You Want Me (Calle Ocho) (2009) ★★★

拒否反応を引き起こしそうでいて、クセになってしまうアホ曲、登場。マイアミっぽい馬鹿さに満ちたアホなダンス・パーティー・ナンバーです。NYハウスの巨匠マスターズ・アット・ワークの片割れが昔ヒットさせた「The Bomb! (These Sounds Fall into My Mind)」でもサンプリングされていたシカゴの「Street Player」のブラスパートが、この曲でも効果的に使われていて、そこが聴いていてすごくクセになるんです。しかし! 調べたところによると、この印象的なサンプリングはPitbullの発明ではなく、バックトラック自体はNicola Fasano Vs Pat Richの「75, Brazil Street」という曲のトラックを流用しただけらしい。なんだ。Pitbullのオリジナルなら★★★★付けるのに。

20. Taylor Swift / Love Story (2008) ★★★

タイラー・スウィフト2曲目。こちらも悪くないです。ただ、ロミオとジュリエットになぞらえた甘ったるい歌詞がちょっとやりすぎでは…。「あなたが王子様で私が王女様よ」なんてよう言うわ。

21. Beyonce / Halo (2008) ★★★★

なかなかにパワフルなポップ・バラード。ビヨンセは2000年代の女声R&Bボーカルのトレンドを決定づけた重要なシンガーだということはわかるんですが、どうも深みに欠けて、悪く言えばアンドロイドみたいなボーカルで個人的にはあまり好きになれません(もちろん同じアンドロイドでも日本の浜崎なんかとは比べ物になりませんが)。しかし、この高揚感のあるポップ・バラードには、ビヨンセの押しの強いボーカルがたいへん良くマッチいしていて、相変わらず深みはないものの、聴いていて大変気持ちのよい曲に仕上がっています。

22. Beyonce / Single Ladies (Put a Ring On It) (2008) ★★★

ディスティニー・チャイルドに戻ったかのような曲ですね。こういうメカニカルな曲にはビヨンセのボーカルは良く合います。しかし相変わらずの「強い女性の代弁者ぶりっこ」ですな。

23. Jason Mraz / I'm Yours (2008) ★★★

昨年13位。悪くないです。

24. Jason Derulo / Whatcha Say (2009) ★★★

オートチューンばりばりのポップなR&B。悪くないけど、他の似たようなのと区別つかない。

25. Shinedown / Second Chance (2008) ★★

この曲は今回のTop 50でも最も暑苦しいです。ハードロック・パワーバラード。

26. Kid Cudi / Day 'n' Nite (Nightmare) (2009) ★★★★

この曲はなかなかに独創的。一聴すると、去年あたりまで流行っていた「ピピピピ」という電子音に導かれるスカスカな音のヒップホップ(2008年度Top 50でいえばFlo Ridaの「Low (feat. T-Pain)」やLil Wayne & Static Majorの「Lollipop」)の亜流かと一瞬思わされますが、良く聴くと、売れ筋ヒップホップにはない、ひたすら内省的でドープな世界にはまってしまいます。ラップとも歌ともつかないKid Cudiの言葉のフロウも独特であり、エレクトロなサウンドなのに、オートチューンなしで生声で言葉を紡いでいるところも、生々しさがあり、そこがこの曲のテーマ(であると思われる)「日常麻痺的」感覚が良く表現されています。

27. Jamie Foxx / Blame It (feat. T-Pain) (2008) ★★★

コメディアン/俳優のジェイミー・フォックス(最近では「レイ」をやっていました)のヒット曲。この人はテレビでコメディアンとして活躍していた時代から歌やキーボードの演奏がたいへんうまくて器用な人だったんですが、この曲はひたすらオートチューン、オートチューン、オートチューン、といった感じの曲で、今いちフォックスの顔が見えてきません。

28. Keri Hilson, Kanye West & Ne-Yo / Knock You Down (2009) ★★★

系統としては、リアナ系のR&Bシンガー。オートチューンばりばりで、シンガーとしての個性は見えにくい(競演しているニーヨがほぼ生声で歌っているのと対照的)けれども、曲自体はとても良いです。

29. Lady GaGa / LoveGame (2008) ★★★

レイディ・ガガ、3曲目。今回の中では一番トランス/エレクトロ色が強い曲かな。

30. Kevin Rudolf & Lil Wayne / Let It Rock (2008) ★★★

U2をハードロックっぽくして、流行通りにユーロテイストを混ぜていっちょ上がり。安易。

31. Cobra Starship / Good Girls Go Bad (feat. Leighton Meester) (2009) ★★★

ロックにもユーロ旋風は吹き荒れてまして、この曲もアホっぽいパーティーソングなポップなR&B風味もあるハードロックですが、思いっきりユーロも入っています。上の「Let It Rock」よりはマシ。

32. Britney Spears / Circus (2008) ★★★

ブリトニーちゃん、頑張ってますね。悪くありません。ただどうもシンガーとしての個性が薄くて、このあたり安室ちゃんとも共通する問題かもしれません。

33. Katy Perry / Waking Up In Vegas (2008) ★★★

良いですね。ケイティー・ペリーにしてはアクがないけど、歌もパンチがあって良いです。もう一息、印象的なフックが欲しいところですが。

34. Owl City / Fireflies (2009) ★★★

加工したボーカルがどことなく「ラジオスターの悲劇」のバグルスを思い出させるユニット。でも穏健な楽曲であんま印象残んない。

35. Eminem / Crack a Bottle (feat. Dr. Dre) (2009) ★★★

うーん、どうなんだろう。あえて近年の流行に背を向けたオールドスクールラップという感じですが(なんてったって、ゲストラッパーがDrドレですし)、デビュー当時の強烈な個性が薄れている感じで印象に残りません。

36. Katy Perry / Hot N Cold (2008) ★★★★

前年22位。元気の良いポップチューンです。

37. Asher Roth / I Love College (2009) ★★★★

白人ラッパーの曲。馬鹿っぽさが突き抜けていてイイ! 知性の否定がテーマじゃないかと思わせるほど内容が馬鹿。なんといっても出だしが「I wanna go to college for the rest of my life / Sip Banker's Club and drink Miller Lite」で、「人生(life)」と「ミラー・ライト」の「lite」で韻を踏ませるところに、この曲全編に漂う「人生舐めた感じ」が集約されています。続く歌詞も、「アルコール最高!」「女最高!」「ビール飲んで大麻吸って、友達最高!」とか、日本だったら発禁になりそうな馬鹿丸出しのパーティー讃歌。で、けだるい曲調(ウィーザーの「Say It Ain't So」が土台)も、デビュー当時のエミネムっぽいラップのフローも(と言うとエミネムは激怒するだろうけど)、駄目大学生というテーマに合っていて好ましいです。ちなみに、ウィーザーの「Say It Ain't So」がサンプリングされるはずだったのが、リヴァース・クオモがサンプリングを許諾しなかったという話ですが、ウィーザーやりながらハーバード大に入って休学含めて8年かかって卒業したクオモにはこの曲に自分の曲が使われるのは耐えられなかったのかもしれません。が、使われていたらもっと良い曲になったのに。

38. Flo Rida / Sugar (feat. Wynter) (2009) ★★★

ユーロ的サビ(イタリアのEiffel 65というユニットの「Blue (Da Ba Dee)」という曲らしい)が印象的な曲。まあ、サビだけ、という気がしないでもないけれども、スピード感と裏腹に音数の少ないバックのサウンドも悪くありません。

39. Jay-Z / Run This Town (feat. Rihanna & Kanye West) (2009) ★★★

うーん、普通かなあ。

40. The Pussycat Dolls / I Hate This Part (2008) ★★

この曲は、今回のTop 50のワースト。何が嫌か、説明はできませんが、なんか嫌。Pussycat Dollsの存在自体が嫌なのかも。コマーシャリズムしか感じられなくて。しかも、今いち余裕が感じられず、ショービズから忘れられないよう必死な感じが嫌。

41. The Ting Tings / That's Not My Name (2008) ★★★★

一発屋の匂いがプンプン臭う一品。80年代に流行ったトニー・ベイジルの「Micky」をブロンディー風味にしたらこうなった、的な曲ですが、サビがクセになります。特に「They call me Hell / They call me Stacy」の「Stacy」の「cy」の部分。



しかし改めて、「Heart of Glass」のデビー・ハリーの美しさはネ申レベルだな。

42. Akon, Colby O'Donis & Kardinal Offishall / Beautiful (2008) ★★★★

ユーロ丸だしオートチューンR&B。アメリカのR&Bはどこへ行ってしまうんでしょう。しかし! この曲のユーロな泣きメロと透明感のあるユーロシンセの響き、けっこう好きです、この曲。

43. Linkin Park / New Divide (2009) ★★

リンキン・パークの良さがいまいち分からない私です。「Shadow of the Day」(2008年度45位)はモロにU2でしたが、この曲ではちょっぴりユーロ風味。節操ねえなあ。

44. Lady GaGa / Paparazzi (2008) ★★★★

レイディ・ガガ、4曲目です。この曲は「Poker Face」の次に好きです。タイトルからして泡沫的で彼女のキャラにはまっています。

45. Coldplay / Viva la Vida (2008) ★★★

前年2位。

46. Plain White T's / 1, 2, 3, 4 (2008) ★★★

2007年度に「Hey There Delilah」を3位にチャートインさせていた、アコースティックな持ち味のグループ。悪くないです。でもちょっと薄味かなあ。

47. P!nk / Sober (2008) ★★★

力強いパワーバラードです。パワフルなP!nkのボーカルはいつも通り良いです。

48. Pitbull / Hotel Room Service (2009) ★★★

19位の「I Know You Want Me」と同じ、「女にモテモテなオレ」路線のダンスチューンですが、さすがに「I Know You Want Me」のクォリティーはありません。

49. T.I. / Live Your Life (feat. Rihanna) (2008) ★★★★

前年31位。「恋のマイアヒ」を大々的に使い、ヒップホップへのユーロダンスの導入というトレンドを決定づけた曲。かな。良いです。

50. Iyaz / Replay (2009) ★★★

ユーロ風味のオートチューン・ラガR&B。普通。

以上。