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Damien Rice / O

::★★★★::2003::label::pop::rock::folk::
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■ ほとんどプログレ? 叙情派フォークの極北

このCDは同僚にもらいました(コピーしてもらったのではなく、余っていたのでもらった)。雑誌等を読まないオレですので全然知らなかったのですが、評判の高い人だったんですね。内容は、これでもかというほど、美しく、物悲しく、叙情的な、フォーク(もちろんポスト・パンク世代の)です。歌も達者だし、曲も美しい。しかもメジャーの偽善っぽさがなくインディー音楽の無垢さが埋められています。

でもここまで叙情的など引いてしまうのはオレだけ? チェロでメランコリーを壮大に盛り上げられると、「分かった、もう分かったよ」と言って演奏をやめさせたくなります。だからオレ的お気に入り度は★★★かな〜と思ったんですが、さすがに評価が高い人だけあって、一部の曲は神がかったとも言える出来だし、最後の「Eskimo」はまさかのオペラ的展開で、これはほとんどプログレ? この突き抜け方に敬意を表して★★★★。(1/21/2008)


この曲を聴け!

  • やはりファーストシングルのtr3「Blower's Daughter」。冒頭の歌い出しから聴く人を惹き付ける名曲。もしかしたらフランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off Of You)」へのオマージュ?
  • tr8「Cold Water」も大変な名曲。
  • tr10「Eskimo」はアルバム中もっとも壮大な曲で、本文中でも触れたけど、オペラ・ボーカルが登場するなど、従来のフォークを打ち破るような曲ですごい。
  • しかし、シークレット・トラックのキリスト教賛美歌はマジで勘弁。