Live concert at 大阪フェスティバルホール, 8/1/2007, 4900円 ★★★

くるり / (Live concert at 大阪フェスティバルホール, 8/1/2007, 4900円)

::★★★::2007::--::pop::rock::jp::

■ 少々喰い足りなさも残る「ふれあいコンサート」

くるりライブ初体験。正直、くるりの最近二作はあまり評価していないので、このコンサートもそれほど期待しないで見に行きました。結論としては、まあまあかなというところでした。ちょっと過渡期っぽいコンサートでありました(←ってライブ初めて観たのに何を言っているのだ)。

ちなみに、今回のツアーは初めてのホールツアーということで(実は会場がホールと知ったときにすでにオレのテンションは下がったのですが)、しかもツアー名が「ふれあいコンサート」。くるりらしい人を食った看板ですが、まあ、ウィーン録音の新作の後だけに、意図はなんとなくわかる、という感じ。

バンドの編成はくるりの二人に、ドラムとギター兼キーボードというシンプルな編成。ステージセットもシンプル。今いち腑に落ちなかったのが、タキシードを着たコーラス担当の三人組(「ザ・サスペンダーズ」)。この三人がステージ後方でなく、ステージの最前列右方に立っているんですが、動きも少なく、どうもステージに馴染んでいないというか、正直、「意味がわからん」って感じ。「ふれあいコンサート」という意図は分かるんだけど、だから何?って感じで。どうせふれあいコンサートにするなら、ストリングスを連れて来てほしかった。

前半は最近二作からの曲が中心で、ゆったりほのぼの、しかし淡々と進行。演奏、歌ともに質の高いものでしたが、「でも家でCD聴いてるのと大差ないじゃん?」と思ったのも事実。とりあえずオレは寝ていました。

後半はちょっとアップテンポの曲が増えて、「薔薇の花」「ワンダーフォーゲル」「ロックンロール」などのヒット曲が飛び出すと、大人しかった会場も一気に盛り上がり。いやあ、やっぱりこのあたりの曲は最高だなあ。そりゃ「ジュビリー」も良い曲だけど、なんか「狙っている」感じがあってのめりこめないんだよねえ。それに対して、上述した3曲は非常にシンプルでギミックのない素晴らしいロック・ソングで、涙が出そうになったほどです。

アンコールはデビュー曲「東京」。素晴らしいね。やっぱりくるりは良いよ。最高。最近二作はただのお遊び。初心にもどっておくれ。(9/16/2007)