Live concert at 伽奈泥庵, Osaka, 7/13/2007, 2500円(前売り) ★★★★★

三上寛 / (Live concert at 伽奈泥庵, Osaka, 7/13/2007, 2500円(前売り) )

::★★★★★::2007::--::pop::rock::folk::blues::

■ アバンギャルド・サイケデリック・フォーク!

三上寛と言えば話だけ聞いてはいるけれども、実際の音は「田園に死す」のシーンで見聞きしたぐらいで全然聞いてない。でもこういう人のライブは絶対良いはずだからということで行ってきました。

会場は、アジアン・カフェのようなところ。小さな店ではありますが、50人ぐらいは入っていたかな。誘ってくれたまごさんが席を取っておいてくれたのでかぶり付きで見ることができました。

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田園に死す」ではアコギを持っていたので、アコギなのかと思ったら、グレッチのエレアコなのね。アボカド色の。しかもギターの演奏が非常に良くてびっくり。ニール・ヤングアート・リンゼイ+三味線という感じでしょうか。

AMGはハウリング・ウルフを引き合いに出していたけれども、確かにそれ系ともいえる咆哮ボーカル。咆哮だけでなく、語りやむせびを混ぜ、演歌調でもあり、ポエトリーリーディング的でもあり、シアトリカルでもあるという。

しかし繰り出される曲繰り出される曲、みなEマイナーなのにはワロタ。てゆうかみんな同じ曲やん! 開放弦を多用するギタースタイルだけに、同じコードになるのは致し方ないか。しかしですね、ずっと聴いていると、これは、「どれも同じ曲」なのではなく、「すべて合わせて一曲」なのだと思えてきました。休憩を挟んで前半40分、後半40分ほどやりましたが(時間は適当)、これは40分の曲を2曲やったんだと。いや、むしろ80分の曲を一曲やったのかもしれない。ライブ全体で、壮大な組曲なのであります。初期のニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズが好きな人は是非チェックすべきだと思います。

ソロコンサートだったけど、青く燃える炎のような情念の世界と破壊的なギターに盛り上がりました。吠える三上の真ん前でかぶりつきで闘鶏のように((c)スーパー同居人ちゃん)至近距離まで自らの顔を突きつける異様なテンションの客一名の存在も「らしく」て強い印象を残しました。

↓は、YouTubeで見つけたライブ映像。この曲はやらなかったような気がする。カッコいい。
http://youtube.com/watch?v=PdhvyraQg1Q

(7/15/2007)