モトリー・クルーについて

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Motley Crue

モトリー・クルー (1981年デビュー)
::pop::rock::

写真は左からニッキー・シックス(b、リーダー)、ヴィンス・ニール(vo)、ミック・マーズ(g)、トミー・リー(dr)。

【概観】

80年代を代表するヘビー・メタル(ヘアー・メタル)バンド。実はオレはデビュー当時のモトリー・クルー、かなり好きだったんですよ。当時日本の青少年少女向け洋楽雑誌では、同時期にデビューしたハノイ・ロックスと比較されてたりしてました。音楽性全然違うのにね。まあ、グラム・ロック的なルックスで比較されたと思うのですが。

で、1981年のモトリー・クルーのデビュー作はかなりグラムな内容でした。レザーパンツのゲイっぽいジャケ、へったくそな演奏、ポップでグラム丸出しの楽曲。中坊だったオレはノックアウトされましたね。特に、当時のヴィンス・ニールはすごくカッコよく映ってまして、そういえばオレは当時チープ・トリックのロビン・ザンダーもかなり好きで、白髪に近いブロンドに何か思い入れがあったのかもしれません。ちなみに、デビュー作でのモトリーはチープ・トリックに通じる音楽性もありました。

ところが、1983年のセカンドアルバム「Shout At The Devil」からトム・ワーマンがプロデュースし、音がクリーンに、演奏もこじんまりとまとまってしまいます。結果、大ヒットし、モトリー・クルーは押しも押されぬ大スターになるわけですが、オレは「つまんねー、こんなフツーなのつまんねーよ」と思っていました。で、1985年の3作目「Theatre of Pain」まで買いましたが、これもトム・ワーマン・プロデュースの同じようなアルバム。これで見切りをつけてしまいました。ちなみに、チープ・トリックのデビュー時の荒々しさを骨抜きにしてヒットアルバムを制作したのもトム・ワーマン。ファック!

その後、1989年の「Dr. Feelgood」(このアルバムはけっこう良いようなので聴いてみたいのですが)を頂点として快進撃を続けたモトリー・クルーですが、グランジの台頭によるヘアー・メタルの急激な衰退により、低迷期に入ってしまいます。そして、90年代は音楽活動よりトミー・リーのパメラ・アンダーソンとのスキャンダルなど、タブロイドの常連として名を馳せることになるのはご存じの通り。

(5/24/2007)