Rockford ★★★★

Rockford

Cheap Trick / Rockford

::★★★★::2006::Big3::pop::rock::
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■ 完全復活とは言いがたいと思うがより元気になった15枚目のスタジオ盤

3年ぶり、15枚目のスタジオアルバム。前作がファンにも好評だったということで、満を持してのスタジオアルバムとなりました。

前々作「Cheap Trick」はかなり渋いアルバムで、前作「Special One」でカラフルさを取り戻しましたが、どちらかというとミディアムテンポ中心の、やはり渋めアルバムでした。で、本作「Rockford」で「どポップ」なチープ・トリックが戻ってきました。

もう冒頭のtr1「Welcome To The World」からして、どポップです。てゆうか、こんなに躁状態のオープニングは久々かもしれません。個人的には、ちょっと年を考えた方がいいのでは…などとちょっと思わないでもないのですが、元気なのは良いことです。

で、あくまでtr1は小手調べ、ウォーミングアップでして、真のトップバッターはtr2の「Perfect Stranger」(ファーストシングル)。これは、本当に久々の、「キラキラしたパワーポップ」です。「Lap Of Luxury」(1988)以来、欠けていたものがようやく帰ってきたわけで、ファンには涙ものでしょう。オレはまだまだこれは「大名曲」には至っていないと思いますが、間違いなくチープ・トリックの代表曲となる曲だと思います。

というわけで、前作のまったりした感じから比べるとずいぶんと明るく、ポップにはじけたアルバムです。ただ、AMGの★★★★半という評価(2007年3月現在)は前作の過小評価から一転、今回はちょっと過大評価かなと思います。チープ・トリックの実力はこんなもんじゃないですよ! あと、ジャケがダサいので次作はもっとカッコよくしてください。(3/15/2007)