Busted ★★

バステッド

Cheap Trick / Busted

::★★::1990::Epic::pop::rock::
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■ 「永遠の愛の炎」がまぐれ当たりだったことを露呈した二番煎じアルバム

11枚目のスタジオアルバム。

前作でヒット曲を出したご褒美かどうかわかりませんが、今回はメンバーのみで作曲した曲が半数あります。また、他人の曲でも、チープ・トリックの先輩であるザ・ムーブ(ELOの前身)のロイ・ウッド のペンによる曲(tr11「Rock 'N' Roll Tonight」)が採用されているなど(正直つまらない曲だけど)、チープ・トリックの「独立性」が若干復活しています。それでも、相変わらずダイアン・ウォーレン(トニ・ブラクストンとか、AOR系バラードを得意とするヒットメーカー)の曲をやらされるなど、相変わらずレコード会社の介入が続いていることが伺えます。

で、このアルバムが「よりチープ・トリックらしさを取り戻したアルバム」と言えるかというと、全然そんなことはなく、むしろ、チープ・トリックらしくなかった前作をただスケールダウンしただけのような出来になっているのです。

このアルバムは結局コケて、前作のナンバーワン・ヒットはまぐれだと証明してしまい、ついにチープ・トリックは長年契約していたエピックからクビを宣告されてしまいます。(3/15/2007)