Assault Attack ★★★

黙示録

Michael Schenker Group / Assault Attack

::★★★::1982::Chrysalis::pop::rock::
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グラハム・ボネットはあまり合ってない気がする

マイケル・シェンカーが性格破綻者であるせいか、MSGはメンバーが固定しない。せっかくセカンドで良いメンツが揃ったのに、当アルバムではシェンカーとベースのクリス・グレンを残してメンバーが入れ替わってしまいました。ボーカルに元レインボーのグラハム・ボネット、ドラムはロリー・ギャラガーなどと仕事したベテランのテッド・マッケンナが参加。

悪いアルバムではないんですよ。メタル系敏腕プロデューサー、マーティン・バーチのサウンドづくりは安定しているし、テッド・マッケンナとクリス・グレンのリズム・セクションは安心して聴いていられる。ちょっと弱っちい前任ゲイリー・バーデンのボーカルと違い、ボネットはハード・シャウターぶりを発揮しているし、曲もストレートで悪くない。

でもなんか今いちなんだよなあ。まず、曲が地味かなあ。決して悪くないし手堅いんだけど、手堅いだけでどうも何回も聴こうという気にならない。あと、やっぱりグラハム・ボネットのボーカルは合ってないように思います。暑苦しすぎる。特にtr2「Rock You To The Ground」みたいなブギーな曲にはボネットのボーカルは濃すぎる。tr3「Dancer」、tr4「Samurai」、tr5「Desert Song」のようなメロウな曲ではボネットも悪くないけど、tr3「Dancer」にしてもゲイリー・バーデンが歌ったら最高だったろうなあ。

マイケル・シェンカーのギターソロも、セカンドと聴き比べるとあきらかに劣っているし、個人的には今いち。(1/27/07)