マイケル・シェンカー・グループ(MSG)について
Michael Schenker Group
マイケル・シェンカー・グループ (1981-)
genre: pop/rock
写真は第2期MSG。左からクリス・グレン(b)、シェンカー(g)、ゲイリー・バーデン(vo)、ポール・レイモンド(key,g)、コージー・パウエル(ds)。
【概観】
マイケル・シェンカー(1/10/1955生)はドイツ生まれのハードロック・ギタリスト。スコーピオンズのリーダーでリズムギタリストのルドルフ・シェンカーの弟。若いころからギター神童だったシェンカーは、一時的に兄のグループ、スコーピオンズに在籍したあと、イギリスのアートロック転じてハードロックンロールバンド、UFOに引き抜かれます。マイナーバンドだったUFOを一躍トップ・ロッカーにのし上げて黄金期を打ち立てるシェンカーですが、ドイツ人=異国人だったからか、内向的な変人だったからか、ドラッグとアルコール依存が見られたからか、あるいはそれら要因のすべてか、メンバーとの不和が大きくなり、1979年にUFOを脱退。
その後、スコーピオンズ再加入してアルバム1枚録音してすぐ脱退したり、ジョー・ペリーが脱退したエアロスミスに誘われたり(!)したあと、自身のグループ、マイケル・シェンカー・グループ(MSG)を立ち上げます。1980年に1st「Michael Schenker Group」(邦題「神」…なんでやねん)、1981年に2nd「MSG」(邦題「神話」…だからなんでやねん)がイギリスや日本で成功を収めます。日本での人気はすごかったですねえ。ほんと。
メンバーの出入りが激しく、ボーカルに元レインボーのグラハム・ボネットを迎えて1982年に「Assault Attack」、1983年に「Built To Destroy」を発表。しかし、ファースト、セカンドを超えることは出来ず、徐々に失速…。
その後のことはフォローしてません。すんません。ロビン・マコーリーというボーカリストと組んで「マコーリー・シェンカー・グループ」としてアルバムを出したりもしてましたね。
基本的に不器用な人みたいですね。ギタリストとしては、乾いたファズギターを聴かせる一方で、メロドラマチックになることなくメロウでなめらかなソロを聴かせてくれる人で、好きなんですけど、変人かつ不器用ゆえに、音楽ビジネス上での成功には恵まれていないように思います。
(1/27/07)