ニューヨーク・ドールズについて

New York Dolls

genre: pop/rock

「プロト・パンクバンド」と言われているバンドです。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやストゥージズなどもパンクバンドの祖先ですが、ニューヨーク・ドールズの場合、最後のマネージャーがセックス・ピストルズを送り出したマルコム・マクラレンだったこともあり、「より直接的な祖先」だと言えるかと思います。中心メンバーはデイヴィッド・ヨハンセン(vo)、ジョニー・サンダース(g)、シルヴェイン・シルヴェイン(g)、ジェリー・ノーラン(ds)。

1971年に結成、1973年にデビューアルバム発表、翌年セカンドアルバム発表。評論家の評価は悪くなかったそうですが、グラムロックをさらに極めたようなケバいイメージや粗暴なサウンドにオーディエンスは付いていかず、セールスは駄目駄目で、すぐレコード会社に首を切られます。その後、マルコム・マクラレンをマネージャーに雇って再帰をはかりますが、冷戦のさなか、ソビエト国旗を前に真っ赤なスーツで演奏するといった、マクラレンの過激すぎる演出にレコード会社は引く一方で、結局次のアルバムを出すことなく空中分解した不遇のバンド。

モリッシーがドールズの大ファンでファンクラブ会長もやったこともあるそうです。分かる気がするなあ。