James Brown 逝く

Make It Funky: Big Payback 1971-1975

20世紀の音楽界最大の巨人の一人であるJames Brownが12/25日、亡くなりました。24日に肺炎で病院に運ばれ、25日未明に息をひきとったのだそうです。享年73歳でした。クリスマスが命日かあ…。

http://news.yahoo.com/s/ap/20061225/ap_on_en_mu/obit_brown

オレはJBの熱狂的なファンというわけでもなく、アルバムも10枚ちょっとしか持っていないけれども(注:JBの作品はオリジナルアルバムだけで80枚に及ぶと言われています)、この訃報には動揺を隠せません。何か、ものすごく巨大なものを失ってしまったという喪失感を感じています。心が激しく揺れています。

これは、ヒップホップ、ハウス、テクノ、ドラムンベースエレクトロニカなど、いわゆるクラブ音楽を愛する人には共通する感情ではないでしょうか。JBなしに今のクラブ音楽はありませんでした。逆に、JBの音楽には現在のクラブ音楽のひな形がつまっていました。

思えば、オレが10代のころ、80年代後半のヒップホップを中心とするストリート音楽・クラブ音楽シーンにはJBのビートがあふれていました。街中のビートの7割ぐらいはJBの「ファンキー・ドラマー」のサンプリングだったのではないか。そう錯覚させるほどでした。

レア・グルーヴの中心にはいつもJBズ(JBのバックバンド)があったし、レア・グルーヴとダブが融合したジャングル/ドラムンベースのビートもやはりJBズそのものでした。ケミカル・ブラザーズファットボーイ・スリムなどのいわゆるビッグ・ビート系エレクトロニカの音楽にJBの風を感じ取るのは用意でした。

だから、オレにとっては、JBのビートというのは常に側にあったということです。

I sincerely thank you, JB, for your beat. May your funky soul rest in peace.

やはりJBの棺にはマントが羽織られるのだろうか。