United ★★★★

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Marvin Gaye & Tammi Terrell / United

::★★★★::1967::Motown::soul::r&b::

ようやくゲット。「Complete Duets」という二枚組CDの一部として。「Complete Duets」はマーヴィン&タミーの3枚のアルバム(「United」「You're All I Need To Get By」「Easy」の全曲が収録されており、おすすめです。

さて本作はマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルというソウル/R&B史上最高にキュートでポップでパワフルな男女デュオの三枚のうち最初のアルバム。マーヴィン&タミーといえばアシュフォード&シンプソンのイメエジが強くて、このアルバムも、二大ヒット曲tr1「Ain't No Mounネいけど。で、このアルバム、とりあえず一曲も駄曲はないですね。先に挙げた二曲が素晴しいのはもちろん(特に「Ain't No Mountain High Enough」はモータウンを代表する名曲)、あまり知られていないtr7「Two Can Have A Party」やtr10「Sad Wedding」といった、60年代モータウンお得意の「アルバムを作るための穴埋め曲」にカテゴライズされるはずの曲も、マーヴィン&タミーの魔法で素敵な楽曲に昇華しています。唐突な例だけど、マーヴィン&タミーのポップ感覚はパフィー的ですね、日本のパフィー。シンプルでポップでパワフルで迷いがない。最後に、マーヴィン・ゲイ自身のペンによるバラードtr9「If This World Were Mine」は文句なしの名曲。つうか、60年代のマーヴィンはあまり曲書いてなくてもったいないね。(11/27/05)