United

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Marvin Gaye & Tammi Terrell / United

::未聴::1967::Motown::soul::r&b::

未聴。このアルバムはCD再発されたことある作品ですが、最近はあまり見ないですね。まだ入手してないぼくもぼくですが、モータウンもこのあたりの名盤は常に店頭に並ぶようにしてほしいものであります(後注:マーヴィン&タミーのアルバムは丸ごとセットになって未発表曲がついて最近再発されました)。なぜモータウン(あるいはマーヴィン?)がデュエットにこだわって何回も試行錯誤したのかわかりませんが、この3回目のデュエット企画はある意味60年代のマーヴィンの作品の中でもっとも光り輝いています。このアルバムに収録されている「Ain't Noィにする曲であります。

このデュエットが成功したのは、まず、タミー・テレルの「妹」っぽい可憐なルックスがマーヴィンのお兄さん然としたルックスにイメージ的にマッチしていたことがあげられるでしょう。また、タミー・テレルの声は清涼剤のように透明感があって、そのイメエジにぴったりあっていました。声やルックスがかわいいだけでなく、どこか芯のとおった歌唱力があったのも魅力です。彼女はもともとジェームズ・ブラウンに見い出されたひとで、JB一家のディーヴァらしく背筋がシャキっと伸びたところがあるんですよね。そして、第三に、アシュフォード&シンプソンの楽曲を採用したこと。彼等の曲って、どこか水っぽくて、ゲイ(ホモセクシュアルの意味の)が好きそうなキラビヤかさとわかりやすさに満ちているんだけど、それが、どちらかというと真っすぐな歌唱のマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの歌唱によって、嫌みにならない範囲に絶妙に納まっているんですよね。と、未聴なのにこんなに長々と書くぼくもぼくですが。 (4/7/02)