Burnt Weeny Sandwich ★★★★★

Burnt Weeny Sandwich

The Mothers Of Invention / Burnt Weeny Sandwich

::★★★★★::1970a::Bizarre::pop::rock::
iTMS US

(zappa catalog #9)

オープニング・ナンバー「WPLJ」(レモネードか何かのCMソングだったと思います)、ラスト・ナンバーのR&Bバラッド「Valerie」、二つのオールディーズ・カバー曲にはさまれるは、美しくもリリカルなインスト群。そう、タイトル通り、サンドイッチのような構成なんですね。

A面にあたる7曲目までは小品がノンストップで続きます。いずれもアコースティックで不思議なリリカルさをもっています。パーカッションが相変わらず独創的。正直言って、このあたりの曲の魅力を伝えるうまい言葉が見当たりません。しかも、6曲ということになっていて実際別の曲なんですが、曲の区切れなんてどうでもよくなってくる、美しい連続した流れなんです。イアン・アンダーウッドのピアノの美しさも特筆ものです。

B面は一転して18分に及ぶインスト1曲「Little House I Used To Live In」が18分ちかく続きます。再びイアンのピアノで幕を開け、それがとぎれるとギターのリフとともにぶわーっとリズミックでにぎやかな演奏が爆発。ロックとも現代音楽ともつかないような楽しい演奏が楽しめる名曲です。後半はシュガーケイン・ハリスのヴァイオリンやキーボード(オルガン??)のソロも堪能できる、長いのに無駄のまったくない逸品。

あいかわらずジャケも良いし、めだたないけど「Uncle Meat」や「Hot Rats」にも劣らない大名盤! (9/16/02)