Apostrophe(') ★★★

Apostrophe

Frank Zappa / Apostrophe(')

::★★★::1974a::DiscReet::pop::rock::
iTMS US

(zappa catalog #18)

基本的に前作の延長線上にあるアルバム。てゆーか、ほとんど同じ芸風。ただ、曲のツブのそろいは前作より落ちると思われます。最初の「Don't Eat the Yellow Snow」から4曲目の「Father O'Blivion」までは組曲で、ま、いつものナンセンスで下品ネタなんですが、しかし、けっこう良いです。特に難曲「St. Alfonzo's Pancake Breakfast」からラテン・グルーブがエレガントな「Father O'Blivion」にいたる流れ。「St. Alfonzo」は70年代から80年代まで続く難曲系の曲の走りといえる曲で、その意味でも意義深いかも。個人的にラルフ・ハンフリーのドラムが好き。ちなみにこの組曲の、「You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 1」での79年ごろのバンドでの再演ライブも甲乙つけがたい。その他では、ジャック・ブルースのブリブリ・ベースが超カコイイタイトル曲も見すごせません。でも後半ちょっとダレるのが残念。あとはラストの「Stink Foot」ですね。この時期の代表曲のひとつです。足が臭くて飼犬がキャンキャン言うだけの曲ですが。

というようにところどころ聴きどころがあるアルバムですが、全体の統一感やマジックに欠けるきらいがある。とぼくは思います。でもAMGでは★★★★☆。 (6/25/03)