7 ★★★★

Seven

Zap Mama / 7

::★★★★::1997::Warner::pop::africa::
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同居人ちゃん所有のCD。ザイール生まれ、ヨーロッパ育ちの白人黒人の混血であるマリー・ドヌルが率いるアカペラ・グループ。ぼくはザップ・ママのアルバムをちゃんと聴くのははじめてで、アフリカン・ポップスにも詳しくないのであまりテキトーな感想になってしまいますが(ってテキトーなのはいつもか)、このアルバムはかなり西欧ポップとの融合をめざしたアルバムであるそうで、実際、非常にポップで、ビートもソリッド。これがけっこうおもしろい作品になっている。ポップだけれども実験的であるとさえ言える。西欧的なバンドをバックに歌われるtr1「Jogging A Tombouctou」、レゲエ・ベースで、かつダークなtr2「New World」、そして、アメリカ南部の土着ブルーズ、ヒップホップ、クラブ音楽からジャズまで、様々な色が見えかくれするtr3「Baba Hooker」に至る流れは非常に意欲的。次のtr4「Belgo Zairoise」、tr5「African Sunset」でようやく、ザイールのリンガラ・ポップの流れにある普通のアフリカン・ポップスが出てくる。でもこの二曲も、最初の3曲に比べると「伝統的」な色合いが強いけれども、細かいアレンジはとても新しいと思う(といっても最近のリンガラ・ポップはよくしらないから間違っているかもしれないけど)。フィービー・スノウのカバーらしいtr7「Poetry Man」も良いな。 (2/27/05)