Amorica ★★★★

Amorica

Black Crows / Amorica

::★★★★::1994::American::rock::pop::
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70年代ロケンロール、特にストーンズとフェイセスの音楽性、ファッション、雰囲気を、良く言えば現代にリバイバル、悪く言えば懐古主義的にコピーしたバンドと言われているブラック・クロウズの3作目にして代表作。実はブラック・クロウズをちゃんと聴くのはこれが初めてです。てゆうか、もう10年前のアルバムなのか‥。ううっ、オッサンになると時間が経つのが恐しく早いのう‥。で、聴いてみた感想ですが、ズバリ、(・∀・)イイ! ストーンズ・フォロワーとよく言われるけど、ストーンズよりずっとハードというか、むしろエアロスミスに近いものも感じます。もっとも、エアロほど重くなく、そしてエアロよりエッジが効いているので、そういう点で「エアロ・フォロワー」というより「ストーンズ・フォロワー」と言われる所以でしょう。曲もエアロほどギターリフ指向でなく、もっとボーカル指向なんですよね。で、このボーカルというのがこのバンドのポイントであって、ボーカルのクリス・ロビンソン(70年代ロケンロール・ロードムービー「オールモスト・フェイマス」で名を上げた女優のケイト・ハドソン(=ゴールディー・ホーンの娘)の旦那としても有名)の歌は、ミック・ジャガーとは似ても似つかず、声域の広いハスキーなハイトーンボーカリストで、サザン・ソウルの影響を色濃く受けたブルージーでソウルフルな節まわしを聴かせてくれます。ロッド・スチュワートとポール・ロジャーズ(元フリーバッド・カンパニー)を足して二で割って、スティーヴ・マリオット(スモール・フェイセズ)をふりかけた感じ? あそうそう、ブラック・クロウズの音楽性はストーンズよりもむしろフリーに近いのでは? ボーカルの話ばかりしたけど、ハードなギターも非常にカッコいい。捨て曲なしの好作品。 (2/25/05)