Stone Gon' ★★★★

Stone Gon

Barry White / Stone Gon'

::★★★★::1973::20th Century::soul::
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バリー・ホワイトのアルバムは、長々とした口説き文句と流麗なストリングスによる大仰なアレンジで、一曲一曲が長くて、その意味プログレ的(?)なんですが、このアルバムも例外でなく、全部で5曲しか入っておらず、うち4曲が7分超え、うち1曲が9分超えです。しかしこのアルバムは、セカンドアルバムということで、マンネリになるまえの生きの良さというものが冗長さに打ち勝っているように思います。ミディアムテンポのtr2「Honey Please, Can't Ya See」やバラードのtr3「You're My Baby」、tr4「Hard to Believe That I Found You」など、いずれもフィリーソウルの影響が色濃く、オーソドックスなボーカルアルバムという印象です。そこに若干の物足りなさも。ハイライトはやはりtr5「Never Never Gonna Give You Up」で、7分55秒のフルバージョン。力強く、ファンキーで最高。「フィリー的」というところから一歩出たバリーホワイト・ワールドを堪能できます。 (10/13/04)