My Life As Air ★★★

MY LIFE AS AIR

Air (Japan) / My Life As Air

::★★★::1997::ポリスター::pop::rock::jp::
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スパイラルライフの車谷君のプロジェクトのセカンド・アルバム。ぼくはAirは2001年のニッティングファクトリーから出たアメリカ向けベストアルバム、「All Along Air」しか聴いてないんだけど、このアルバムも基本的にその2001年のアルバムと印象が変わらない。ヘヴィーに歪んだファズギター、ファンキーなリズム、時にパンカビリーっぽい持ち味。で、「All Along Air」を聴いたときに感じた物足りなさもやはりここでも感じる。もうひとつ単調なんだよねえ。基本的にスリーピースでシンプルなロックに徹しているんだけど、そのストレートさが単調さを感じさせる瞬間もあるんだよね。車谷君は基本的にフェミニンなところが持ち味だから、もっと緩急つけて、そしてもっとメロウな路線を進んだほうが持ち味がでると思う。このアルバムも、良いと思うのはやはりメロディがポップな曲。ポップなスケーターロックのtr3「Kiss Me Again」、ちょっとウィーザーっぽいグランジ・バラードのtr8「Today」とか。あと、BAKU時代に戻ったかのようなビート・パンクtr9「Kids Are Alright」、意図的にピストルズをパロったかのようなtr10「Dive&Dive」の「パンク2連発」もよい。そして、9分に及ぶtr11「Everything, or Everyone and Everything, or Peace」は、スパイラル・ライフ時代の片鱗少しを感じさせる名ロック・アンセム。こうして書いてみて、ぼくはこのアルバムの後半が好きみたいですね。ということで、サウンドはハードでもいいから、曲はもっとポップにつっぱしってほしいな。 (9/6/04)