ユニコーンについて

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ユニコーン

UNICORN (1987年デビュー,1993年解散)
::pop::rock::jp::

【概観】

奥田民生がプロキャリアを始めた広島のバンド。80年代バンドブームの先駆け的存在で、初期のころの奥田は茶髪・ツンツンヘアーで、音楽性もハードロック風味の80年代的ビートパンクでありました。また、当時のバンドブームの特徴の一つであったおふざけ、お笑いのテイストにもこだわりを持っていました。

89年のオーケストラル・ポルカ・メタルとも言える「大迷惑」でブレイク,アルバム「服部」(ユニコーンのキーボード・プレイヤー、阿部Bがプロデュースした氣志團の「TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE」の元ジャケ)で、「バンドブーム系ビートパンク・バンド」から名実ともに脱皮しました。次の「ケダモノの嵐」では、音楽的にもタテノリを完全脱出し、奥田民生のパクリ寸前の洋楽オタクっぷりと卓越したポップセンスをいかんなく発揮、音楽評論家の評価も頂点に達します。その後、「踊る亀ヤプシ」や「ヒゲとボイン」というアルバムタイトルからわかるように、おふざけ路線をしつこいぐらいにキープしつつ、良質なポップソングを量産し続けました。

オレは個人的にはユニコーンのおふざけには乗れないというか、「寒っ」と思ってしまうので、どうものめり込むことができなかったバンドなんですが、まあ、今聞き返すとそれもまたユニコーンの味でありました。なんか、ソロになってからの奥田民生はふざけていてもなんだか頑固じじいのようで、ユニコーン時代の軽〜いノリが懐かしくもあります。

また、奥田民生の曲はやっぱりユニコーン時代の方が神がかっていました。それも含め、おしいバンドを亡くしたという感じです。

(6/26/2007)