The Stylistics ★★★★

スタイリスティックス登場

The Stylistics / The Stylistics

::★★★★::1971::Avco Embassy::soul::
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流麗なストリングスと華麗なボーカルワークが特徴のフィリーソウル。そのプロデューサーの二大巨頭といえばギャンブル&ハフトム・ベル。そのトム・ベルが送りだしたグループの代表選手がスピナーズとこのスタイリスティックスです。トム・ベルは硬派なギャンブル&ハフと違い、ひたすらスムース&メロウ。スタイリスティックスのリードボーカル、ラッセル・トンプキンズJrのクセのないファルセットはそんなトム・ベルの音にぴったりだったと言えます。ただ、一方で、ソウルマニアからはあまりにもキレイにまとまりすぎているという不満もきこえてくることがあります。このアルバムも、微妙な感じ。唯一古い録音のtr5「You're A Big Girl Now」がアーシーですご〜く良い味を出している(名曲!)のを例外として、このアルバムの曲はどれもほんとに人畜無害。でも、これはラウンジ/イージーリスニングとして聴くのが正解なんでしょうね。あるいは黒人版カーペンターズ。そう思うとtr1「Stop, Look, Listen」やtr3「Betcha By Golly, Wow」(プリンスもカバーしてましたね)、tr6「You're Everything」などの有名曲がステキに聴こえてきます。 (2/16/04)