The Golden Age of Wireless ★★★★

Golden Age of Wireless

Thomas Dolby / The Golden Age of Wireless

::★★★★::1982::Capitol::pop::rock::
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トーマス・ドルビーといえば、「ハイパーアクティブ」などのヒット曲で一般にはエキセントリックなイメエジが強いヒトだと思うんだけど、実際は裏方出身の職人肌のミュージシャン/プロデューサーなんだよねぇ。エキセントリックなイメエジはあくまで戦略であって‥いやもちろん本人も好きでやってたんだろうけど。で、そんなドルビーのデビューアルバム。ヒット曲「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」をフィーチャーしたこの作品は、ドルビーらしいちょっとエキセントリックなシンセ・ポップが満載なわけですが、アルバムを聴いてもらえばわかるんですが、エキセントリックさよりも曲やメロディの良さがじわじわと浮かびあがってくるんですよね。その究極ともいえるのがバラードのtr3「Airwaves」。ひっじょ〜に良い曲です。メロウだけれども映像的で複雑なコード進行をする珠玉の一品です。このあたり、プリファブ・スプラウトのプロデューサーとして極上の仕事をすることになるドルビーの繊細な感性の真骨頂というところでせうか。他も良い曲満載。tr2「Radio Silence」では矢野顕子が良い味を出してます。 (1/23/04)