Ted Nugent ★★★★

Ted Nugent

Ted Nugent / Ted Nugent

::★★★★::1975::Epic::pop::rock::
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テッド・ニュージェントのソロ・デビュー作。いつ聴いてもダサいアメリカン・ハードロックです。ニュージェント独特の、ハードロックなのにペラペラなエレアコ・ギター。トム・ワーマンの煮え切らないプロデュース。しょぼいドラムの音。ポコポコと迫力のないベース。なんか優等生的なデレク・セント・ジャーマンのボーカル。どこを切ってもダサっ! でも、このダサさがツボにはまるとあきまへんな。クセになるダサさです。特に、のちのヘビーメタルの原型のような、それでいてあいかわらずしょぼいtr2「Stormtroopin'」が強力。強力にダサく、クセになります。ブギー・ロケンロールなtr3「Hey Baby」、陽気にアメリカン・ロケンロールなtr9「Queen Of The Forest」、あと、これまた70年代アメリカンハードロック的なtr4「Just What The Doctor Ordered」とか、ハッタリっぽさがこれまたダサいtr5「Snakeskin Cowboys」とか、いやー、どれも良いです。って、結局良いんかい! 冒頭のサイケデリック・ヘヴィー・ブルーズ「Stranglehold」とかのショボいスネアの音もたまりません。ええと、ということで、グレイトなアメリカン・ハードロック・アルバムであります。 (12/20/03)