Tease Me ★★★★

All She Wrote

Chaka Demus And Pliers / Tease Me

::★★★★::1993::Mango::reggae::
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チャカ・ディーマス&プライヤーズのヒット曲「Murder She Wrote」を初めてテレビで聴いたときびっくりした記憶があります。というのも、レゲエなのにベースがない曲だったからです。単調でシンプルきわまりないリズムに、あまりに単純なメロディを最初から最後まで繰り返すだけのギター。バックのサウンドはこれだけ。それにチャカ・ディーマスのダミ声トースティングと、対照的に甘い声のプライヤーズのテナー・ボーカルが乗るわけですが、これがなぜかやみつきになる魔力があるんですねえ。ちなみにプロデュースはスライ&ロビーなんですが、すごいですね、このひとたちは。大ベテランなのに発想が斬新で大胆です。このアルバムにはこのバックトラックを使いまわしした「Bam Bam」という曲も入ってますが、バックトラックを使いまわすというその超安易な姿勢がすばらしいです。その他ではタイトル曲「Tease Me」のギターのひびきがさざなみのようで心地良いです。ヒットした「ツイスト&シャウト」、同じくヒットしたカーティス・メイフィールドのカバー「She Don't Let Nobody」、それからパーラメントの「One Nation Under A Groove」あたりはちょっとポップすぎて好みじゃないです。いや、ヒットしたぐらいだから悪くはないんだけど。全体にとても良くできたポップアルバム。特にプライヤーズの甘いボーカルは良いす。 (12/20/03)

[追記 12/23/06]Amazonリンクはジャケは同じだけどタイトル違い、曲順違い。