Strange New Flesh ★★★

Strange New Flesh

Colosseum II / Strange New Flesh

::★★★::1976::MCA::pop::rock::
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コロシアムIIは、コロシアムのリーダーだったドラマーのジョン・ハイズマンがゲイリー・ムーア(g)、ドン・エイリー(kb)らと組んだグループ。このアルバムはデビュー作で、まだボーカリストがいたんですね。コロシアムIIといえばジャズロック!を期待して買ったため、一曲目の「どプログレ」ぶり、およびロニー・ジェイムズ・ディオばりの暑苦しいヘビメタ・ボーカル(Mike Starrs)に激しくひいてしまい、買った翌日に売り飛ばしてしまったアルバム。だけど、売ったことを少々後悔してます(MP3化して保存はしてある)。ジャズロックということにこだわらなければ、一曲目「Darkside Of The Moog」(ピンク・フロイド?!)のこてこてのプログレ変態フレージング(特にドン・エイリーの安っぽいキーボードの音)もけっこう良い。つーか、けっこう強烈でクセになります。ジョニ・ミッチェルの曲を長大なプログレにした「Down To You」とか、すでにプログレでもなんでもないただのハードロケンロールの3曲目「Gemini And Leo」とかも悪くないな、と。でも後半がぜんぜんダメです。いや、最後の大作「Winds」とか、インスト部はジャズ・プログレっぽくていいんですが、Mike Starrsの暑苦しいボーカルにマジ超萎える。うー。客観的にみても、シンプルなロックをやりたいのか、プログレをやりたいのか、フュージョンをやりたいのか、焦点が今いち定まらず、少々散漫なアルバムであります。でもけっこう良い。どっちやねん。 (11/24/03)

[追記 12/23/06]Amazonリンクは未発表スタジオ曲&ライブをボーナス盤で付けた2枚組。未聴。聴きたい。iTS USのも同様。