Saturday Night Live: 25 years, vol.1 ★★★

SNL 25 : The Musical Perfomances Vol.1

V.A. / Saturday Night Live: 25 years, vol.1

::★★★::1999::DreamWorks::pop::rock::
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伝統のお笑い番組である「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)は、同時に多種多様な音楽ゲストにおいても有名でありますが、SNLの25周年を記念して、音楽ゲストの音源をCDにしたアルバムがリリースされました。で、内容ですが、うーん、少々期待はずれかも。ちょっと選曲がコンサバすぎないか? まあ、これは個人的な趣味かもしれないけど。どうもAORっぽすぎ。一曲目がアフリカン路線のポール・サイモンだしなあ。一番の目玉は、やっぱりコステロの「Radio, Radio」かな。SNL側はラジオ業界を批判したこの曲を演奏しないようにコステロに警告、コステロは別の曲を演奏。しかしすぐに止めて「この曲をここで演奏する理由はない」と吐きすて、「Radio, Radio」をフルコーラス演奏し、結果長らくSNLから出入り禁止をくらったといういわくつきの曲。非常に有名なエピソードと演奏で、けっこう何回も放映されているので新鮮味はないけど、歴史的演奏としてこの曲ははずせないでしょう。ちなみにSNL25周年特別番組では、ビースティー・ボーイズが「サボタージュ」を演奏しはじめるとコステロが乱入し「この曲をここで演奏する理由はない」と同じ台詞を吐いてビースティーをバックに「Radio, Radio」を演奏するという演出があった。ついでにこれも収録してほしかったな。まあ、ちょっとビースティーの演奏はヘタすぎたかもしんないけど。その他、ちょっと変わったところでは、デイヴィッド・ボウイの「スケアリー・モンスターズ」の90年代バージョンが収録されていて、これはヘヴィーメタル的な演奏でちょっとおもしろいかも。まあ、オリジナルの良さには遠く及ばないけれども。収録アーティストは、スティング、エリック・クラプトン、カウンティング・クロウズ、アニー・レノックスジェイムズ・テイラー、ジュエル、レニー・クラヴィッツトム・ペティ、グレトフル・デッド、デイヴ・マシューズ・バンド、ビリー・ジョエル、ランディー・ニューマン。 (10/10/03)