Roomic Cube ...A Tiny Room Exhibition ★★★★

嶺川貴子 / Roomic Cube ...A Tiny Room Exhibition

::★★★★::1997::Polystar::pop::rock::jp::

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嶺川貴子の‥2枚目のフル・アルバムかな？ アメリカでもインディーですが発売されました。てゆうか、アメリカで買いました。後に小山田圭吾と結婚する嶺川ですが、そういう観点から聴くと、なんというか、実に小山田系だな‥と思わないでもない。ポップで実験的でひきこもり自宅録音っぽい。同時期に出た小山田の「Fantasma」の裏ジャケには、散らかった自宅のようなスタジオでヘッドフォンをして集音マイクをかかげる小山田の写真がありますが、こちら嶺川のアルバムも、タイトルから見てとれるように似たコンセプトであります。ただ、おたくハードロック少年でもある小山田と違い、嶺川は女の子女の子しているので、内容ははるかに非ロック的、実験的でかつローファイ。日本ではポリスター製作の立派なメジャー製作アルバムですが、ほとんどインディーの自宅録音じゃないかと思わせるようなローファイさです。あ、ちなみにプロデュースはバッファロー・ドーターです。ぼくが好きなのは、tr4「Klaxon!」やtr9「1.666666」のようなアップテンポ・ナンバーで、もうちょっとこういうアップテンポな曲をたくさんやってくれたら良かったのにと思わないでもないです。フレンチ＆ユーロ・エレクトロなtr12「Black...White」はちょっとネラいすぎじゃないかと最初思ったけど、このあたりの何も考えてないっぽさも、まあ良いかもと思ったりもします。一方、tr2「Fantastic Cat」などはちょっと個人的にはキッチュすぎる。でも他のアルバムも聴いてみたいです。 (8/9/03)